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誰でも簡単!快適なテレワーク環境を作る小技とアイデア

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ご自宅でテレワークする機会も増えました。パソコンに苦手意識のある方でも簡単にできるリモートワークの「質」を上げるちょっとした工夫とアイデアをご紹介していきます。

自宅のネット環境は誰でも簡単に整えられる!

一番簡単に出来るネット環境の改善方法

 

会社とのweb会議でZOOMや、skypeなどのコンテンツを利用している最中に、音や画像が途切れ途切れになって会議が思うように進まず困った経験はないでしょうか?
こんな時、ネット環境のトラブル回避の知恵は欠かせません。

ネットに詳しい知識がなくても一番簡単に出来る対処方法があります。

それは有線LANケーブルをパソコンに直接刺す方法です。

ご自宅でWi-Fiを飛ばしているご家庭がほとんどだと思いますが、ネット環境で一番安心できるのは、Wi-Fiルーターを経由せずに直接インターネットを有線LANで接続する事。
Wi-Fiよりも通信スピードも上がり、安定します。

会議中の突然のネットの接続不良があったらまず、細かい設定云々をする前に手っ取り早く、ネットワークを有線LANに切り替えてピンチを切り抜けてしまいましょう。

Wi-Fiの速度が遅いときの簡単な対処方法

 

有線LANが一番確実な方法とはいえ、会社から支給されているパソコンやタブレットには、有線LANのポートがそもそも付いていないことが多く、ご自宅に飛んでいるWi-Fiを使って通信をしている方が多いと思います。

Wi-Fiの接続が悪い…そんな時、どうすればいいか。
これも簡単な方法があります。

そもそも、ご自宅でのWi-Fiは家族の持つ様々な端末に接続されていて、スマホで動画をみたり、PCでネットショッピングをしたり、ゲーム機でオンラインゲームをしたりと、複数人が同時にネットワークを利用しています。

この時、Wi-Fiを飛ばしているルーター(パソコンやスマホなど複数の端末をインターネットに接続するための装置)は、IPと言う番号をインターネットに繋ぐそれぞれの機器・端末に割り振っています。
ルーター内でこの割り振りの処理が手一杯になると、通信速度が落ちたり、接続できなくなったりと、通信エラーを起こすことがあるのです。

「インターネットの繋がりが悪い」

そんな時は、あれこれ原因を探る前にまず、手動でルーターの電源をOFFにするか、ルーターのコンセントを抜いて電源を一度落としてしまいましょう。

その後1分ぐらいたってから再起動することで、手一杯になっていたルーター内の処理や、エラーがリセットされ、繋がりがよくなる事があります。まず細かい設定の不具合を疑う前に物理的なリセットとリフレッシュを試してみてください

それでも通信が遅い・・・光回線を入れているのに何故?
そんな時はルーターに問題があるかもしれません。

古いルーターを買い替えて通信速度UP

 

Wi-Fiを飛ばす為のルーター。
この機器が古すぎるとご家庭に高速のインターネットを引いていても本来の通信速度は発揮されません。

まず、使っているWi-Fiのルーター、スイッチングハブ(LANポートをいくつも増やすために使っている機器)、Wi-Fi中継機(Wi-Fiの利用範囲を広げる為の機器)をチェックしましょう。これが「1,000Base-T」と言うものに対応しているかどうかまず確認してみてください。

家庭内に設置する機器に1つでも「1,000Base-T」より速度が遅いものがあると、せっかく高速のインターネットを引いていても通信速度が落ちてしまうんです
例えば、ひと昔前の「100base-t」の対応の機器があった場合には、その機器を「1,000Base-T」対応のものに買い替えることで通信速度は速くなるはずです。

無駄な音を拾わない!ヘッドセットのすすめ

 

web会議の際に、パソコンに内臓されているカメラ・マイク・スピーカーをそのまま利用している方も多いと思うのですが、音質向上の為にはヘッドセットやイヤホンを利用することをおすすめします。

たとえ家の中でもパソコンの内臓マイクは様々な生活音も拾ってしまいます。そうするとweb会議に関係のない音が混在してしまい、内蔵マイクが生活音にも反応して音が途切れ途切れになる原因にもなります。

一番おすすめなのは、耳が覆われていてマイクがついているヘッドセットの利用です。周りの生活音からも解放され、会話に集中できます。

へッドセットについているマイクは指向性と呼ばれる音を拾う範囲をある程度狭め、口から出る音だけを拾うように作られているので、周囲がある程度煩くてもその音はマイクに入らず、相手側も聞きやすくなります。

ゲーム用のヘッドセットは特にお値段もお手頃なものが多いのでおすすめです。

DIYする前に挑戦!自宅で静かな空間を作る簡単な方法

ご自宅で行うweb会議の最中、家族の生活音や特にお子様がいるご家庭では「音」が気になるのではないでしょうか。
そんな時、ご自宅で簡易的に静かな空間を作る方法を紹介します。

自宅で一番静かな場所は何処か

 

突然ですが、家の中で一番静かな場所はどこでしょうか。
トイレ?風呂場?玄関?

答えはクローゼットや、押し入れです。

クローゼットや押し入れの荷物をちょっと横に寄せてパソコンをおける場所を作ってみてください。
押し入れの中は整頓されていなくて構いません。むしろパソコンを置く場所以外は布団や洋服で覆われているほうがいいくらいです。

なんとこれだけで簡易的な防音空間の出来上がりです。

…と言われても半信半疑と思われますので、きちんと理由をご説明いたします。
私たちが普段耳にしている音には大きく分けて二つの音があります。

①直接耳に入ってくる「直接音」
②壁や天井に音が跳ね返って間接的に耳に入ってくる「間接音」

この②の「間接音」を押し入れの中にある布団や洋服が吸収することで、静けさが生まれます。

見た目は押し入れに向かってパソコンを開くことになり不格好ですが、思っている以上に静けさを感じることができますので、ご家族に「会議中だから静かにして!!」と声を上げる前にまず試してみてください。

家庭にある吸音材になるものをフル活用

 

クローゼットや押し入れのに作った即席の防音空間をさらにグレードアップする方法もあります。

用意していただくのは、ご家庭にある移動式のハンガーパイプ。洋服をかけるためのもの、部屋干し用に使われているハンガーパイプ等を使います。
これを作業する自分の背面と左右両サイドに設置して、ハンガーパイプに適当な毛布や布団を掛けてみましょう。

布団は重いほどに間接音を吸音するので、理想的です!

前にはクローゼットや押し入れ、両サイドと後ろにはハンガーに吊るされた布団。
まるで要塞のようになってしまいますが、これが見た目よりもかなりの静けさ効果を発揮してくれます。

このように特別なものを用意しなくても、音を吸ってくれる素材はごく身近にあるので、工夫次第で快適なワークライフを実現してみてください。

防音カーテンを使ってみる

 

いくら簡易的といは言っても、見た目にもう少し気を遣いたい…そんな時は防音カーテンがおすすめです。
一般的なお部屋にとって、防音カーテンは非常に効果があります。

具体的にどれくらいの防音効果があるかというと、一般的な窓ガラス(ペアガラス)は元々の遮音性がおおよそ25dBの音が減衰できます。

そこに防音カーテンをすると、30dBくらいの音の減衰になり、防音カーテンがある時とない時では5dB音が減衰できる事になります。

また、防音カーテンと宣伝されてないカーテンでも実は防音効果は得られます
例えばベロア生地で作られているカーテンや暗幕として使われているカーテンは生地に質量があるので、元々吸音効果が非常に高いのです。

ですから、防音カーテンと書いていなくても、重たく重厚感のある素材のカーテンでしたら問題ありません
部屋の窓や壁、出入り口に重いカーテンをつけるだけで防音効果が少しアップします

今あるドア本来の防音性を引き出す

 

お部屋の出入り口であるドアの隙間を埋めることも防音に効果的です。
通常ドアには、空気が抜ける隙間がわずかにあるので、その隙間を埋めることでドア本来の気密性、すなわち防音性を引き出すことが出来るようになります。

まず、ドアをぱたんと閉めたときの隙間の幅を図ってみてください。
大体5㎜から8㎜になると思うのですが、そのサイズより大体2㎜~3㎜くらい潰した厚みのスポンジゴムを購入します。

スポンジゴムは100均などで「隙間スポンジ・ゴム」といった名称で売られている、ロールになって裏面がテープになっているもの、ホームセンターなどでは10mで100円〜300円くらいの相場で売られています。
それをドアの四方に貼ってみてください。

また、ドアの下「くつずり」と呼ばれる部分が、アンダーカットといって1㎝から2㎝隙間が空いているタイプのドアもあります。
その場合は、隙間ゴムを貼り付ける場所が一切ありませんので、その時はドアを閉めた後に、ドアの下の隙間に毛布やタオルケットを置いてぎゅっと押し付け隙間を埋めて、お部屋から漏れ出る音を減衰させましょう。

部屋の換気扇を塞ぐ!

お部屋の気密性をアップさせる為には換気扇を塞ぐのが効果的です。
しかし、換気扇自体を取り外してしまうことは止めてください。
お部屋の空気を循環し新鮮な空気を保つことで、カビなどの発生を防いでいますので完全に無くしてしまうことはおすすめしません。

そこで、使いたい時間帯だけ換気扇を塞ぐやり方です。
これは単純かつ明快な方法で、換気扇からの音漏れを防ぐ唯一の手段なのですが
それは・・・

換気扇を毛布で覆い穴を塞ぐ

呆気に取られるかもしれませんが、お部屋の防音性を高めたいと色々試行錯誤する前にまず、壁の穴である換気扇を物理的に覆ってしまう。塞いでしまう。

単純な方法でもこうすることでお部屋の気密性が高まり、換気扇から出ていく音が減衰します。
使い終わったら、覆ったものは換気扇から外して、室内の空気を入れ替えましょう。

まとめ

今回は、ご自宅でのテレワークをより快適にする工夫についてご紹介しました。
今ある環境を少し改善するだけで解決する問題もあるかもしれません。
高価なものを購入したり、入れ替えたりする前にまずは一度、コストに簡単な事から試してみてください。


 

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防音アドバイザー /並木勇一チャンネル

並木 勇一 株式会社Budscene代表取締役
防音室・ホームシアターの専門家として、防音室の設計デザインから音響空間のデザインまで手掛けています。 音に関するお悩みを解決するきっかけになればと考え、正しい情報を元に防音に関するノウハウや情報を発信しています。
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