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防音室は新築時に工事しよう!新築でのメリット、リフォームでのデメリットとは

更新日:

皆さん、こんにちは。防音アドバイザーBudscene並木です。

これから、いよいよ防音メダルをかけた世紀の対決、「新築vsリフォーム」の大決戦が始まります!
さぁどちらが勝つでしょうか?!
ファイッ!

勝負

おぉっと、あっという間に決着がついてしまいました。
勝者は新築~!

防音メダルは新築の手に渡りました。
リフォームが王座剝奪することはありえるか?

今回はこの世紀の大勝負の解説をしていきます(^^)

新築の圧勝理由

家をリフォームして後付けで防音室を作ろうとした場合、次のようなデメリットがあります。

  • 部屋が狭くなる
  • ドアを移動しなければならないケースがある
  • 新たに換気システムを組み込むので大掛かりな工事になる
  • 有線LANを引く工事が必要になる

新築は、このリフォームのデメリット全てをクリアできるため、防音勝負で圧勝できるのです。

 部屋の広さ

防音室では壁や天井を厚くする必要があります。
音を遮る材料の重さが重いほど、遮音性が上がるからです。そのため防音室は通常の部屋より狭くなってしまいます。

広々と使いたい場合は、予め設計段階から計画しておくほうがよいでしょう。

ドアの移動

部屋の壁の隅にドアがある場合には、リフォーム時に新たに別の個所に出入口を作り直さないといけません。壁の端にドアがあると、壁が厚くなった際に可動域が制限されるためです。

部屋の端のドア

 

元の場所でドアの幅を狭くして対応できるケースもありますが、出入りしにくく不便になります。

換気システム

防音室は音漏れしないように気密性を重視して設計されます。

そのため換気システムでは、音漏れさせずに空気の入れ替えをするという相反した機能を両立させないといけません。さらに換気が不十分な場合、臭い・湿気・酸素濃度低下にも関わってきます。

換気システム

リフォームの場合は、家の構造自体にはなるべく手を加えないように工夫をしていかなければいけないので工事が難しくなります。

有線LAN

防音室は音を遮断するために重さのある材料を使うので、電波も入りにくくなっています。
携帯電話やWi-Fiがつながりにくいため、防音室内に有線LANを設ける必要がでてきます。

電気工事

リフォームの王座剥奪はあるのか?

リフォームの場合、使い心地をよくしようとしたり、新たに工事を追加したりすると、手間・時間・費用の全てが新築時に工事する以上にかかってしまいます

また、業者によっては防音室込みのリフォームを技術や費用の面から受け付けていない可能性もあります。自由度が高くリフォームでも満足のいく防音室を提供してくれるハウスメーカーや工務店を探すのは骨が折れるかもしれません。

そういった場合は弊社もハウスメーカーと提携していますので是非ご相談ください。
通常の部屋と同じくらいの天井高さを確保するなど様々な工夫・提案をすることで、もしかしてリフォームが防音メダルの王座剥奪をできるかもしれません

チャンピオン

いずれにしても新築時から防音室を織り込んで設計していくと、コストや手間が最小限で済みます。

まとめ

防音室を考える場合には、建て終わった建物に途中から付け加えるよりも、最初から計画的に作る方が圧倒的に無駄なく快適に作ることができます
家を建てるときは将来的なビジョンを見すえて計画していくことをおすすめします。

音について悩んでいること・迷っていることなどがありましたら、是非バドシーンのオフィスにいらしてください。
新築・リフォームどちらでも相談いただければご満足いただけるように対応いたします。予約制にはなってしまいますが、気軽にお問い合わせいただければ、と思います。

防音ショールームの見学・体験もお待ちしております♪

最後までご覧いただきありがとうございました。
防音アドバイザーBudscene並木でした。

質問コーナー

Q. 防音室をつくると一般の部屋に比べてどのくらい狭くなるのですか?
A. 求める防音性能によります。
目安としては、一般の部屋と比較して壁1面につき10 cm~30 cmほど狭くなるでしょう。
75 dB減衰の壁の場合、1面につき40 cmほどの厚みが必要になることもあります。

天井の場合は、天井高2 m30 cm~2 m40 cmほどの一般の部屋を後から防音室にすると25 cm~30 cmほど低くなり、天井高2 m~2 m15 cmほどに仕上がります。

Q. Budcseneでは新築・リフォームの工事は日本全国どこでも対応しているのですか?
A. 工事自体は拠点である関東以外でも対応しているのですが、出張経費を一部いただくことになるため割増しになってしまいます。ご了承ください。

Q. ハウスメーカーと工務店は違うのですか?
A. 明確な定義はありませんが、一般的には施工エリアで使い分けされています。

  • ハウスメーカー・・・全国展開している住宅施工業者
  • 工務店・・・地域密着型の住宅施工業者

ハウスメーカーと工務店の特徴を表1.にまとめました。

表1. ハウスメーカーと工務店の特徴

費用 設計の自由度 工事期間 工事の精度 アフターサービス
ハウスメーカー △~× △~×
工務店 △~×

 

ハウスメーカーは資材調達から施工までがシステム化され、技術の均一化、メンテナンスやアフターサービスの充実などが長所としてあげられます。しかし広告費や人件費などがかかっているため費用が高く、注文住宅以外の建売住宅の場合は設計の自由度も低くなります

一方、工務店は費用が安く設計の自由度は高いのですが、発注してから資材調達を始めるので施工期間が長い、現場スタッフの腕一つで仕上がりのできが違ってくる、などのバラつきがあります

ただし、これらの特徴は一般的な傾向であり一概にいえない場合も多いので、あくまで参考とお考えください。

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【防音アドバイザー 並木勇一チャンネル】

並木 勇一 株式会社Budscene代表取締役
防音室・ホームシアターの専門家として、防音室の設計デザインから音響空間のデザインまで手掛けています。 音に関するお悩みを解決するきっかけになればと考え、正しい情報を元に防音に関するノウハウや情報を発信しています。
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