所在地
茨城県古河市
工事内容
エンタメルーム 防音室
防音性能
・防音室⇆建物外部 dB以上減衰:D-50以上
・防音室⇆建物内部 dB以上減衰:D-30以上
エンタメルーム 防音室
【ご家族の想いが詰まった防音室】
初回打ち合わせとご家族の希望
初回の打ち合わせにはご夫婦とお子様2人でお越しいただき、ご家族が思い描く新居に防音室を施工したいという希望をたくさん伺いました。
防音室のミッションは「お子様がいつでもヴァイオリンを演奏できるようにすること」。
つまり、早朝や深夜でも安心して練習でき、隣接する近隣住居には音が漏れないことが必須条件です。
さらに、ご家族からは「練習風景が見えた方がいいのか、見えない方がいいのか」という生活スタイルに関わる要望もいただきました。
小学生のうちは見てもらえると安心ですが、中学・高校になると見られたくないかもしれない——。こうした将来も見据えて検討しました。
防音室施工のみで考えると「防音ドアに窓を付けるかどうか」程度の選択肢しかありませんが、今回は建物の設計段階から関わらせていただきました。そのため、防音室と廊下の間に前室を設け、防音室の入口は大型ガラスサッシ、廊下からの入口は木製建具とすることで、「練習風景を見せる/見せない」を選べるデザインにしました。
【ご夫婦の最大の心配は近隣住民】
演奏時間と音量への懸念
練習熱心なお子様は、数時間にわたり練習したり、早朝・深夜に演奏することもよくあります。いつでも気兼ねなく演奏できる安心感が必要でした。
限られた予算の中での最適解
新築の住居は土地・建物・家財・引っ越しなど費用が重なるため、防音室に充てられる予算は限られていました。その中で最大限の機能性を持たせるべく、打ち合わせを重ねて構成を練り上げていきました。
【大型サッシを活かした設計】
課題となったのは「宅内への音漏れ」です。
出入り口に工夫を凝らす
防音室の出入り口には2重ガラスサッシを採用。防音ペアガラスと異厚ペアガラスを組み合わせ、30dB以上の減衰性能を確保しました。
右側には階段下収納、左側に出入り口を配置し、2つの扉をそれぞれ設けるのではなく1セットのサッシで両方にアクセスできるよう設計。防音ドアを複数使うよりも大幅にコストを抑えられました。収納部分には目隠しフィルムを貼り、視線対策もしています。
外部窓の防音対策
さらに道路側の小さな窓には、木造外部窓に2重の内窓を加えて遮音性能を強化。外部窓は曇りガラス仕様のため、昼間はシャッターを開けて自然光を取り込みながら演奏できます。大型サッシとのバランスも良好です。
【内装デザインはお子様の好みに合わせて】
壁紙・床材・椅子生地などの現物サンプルをお渡しし、ご家族でじっくり検討いただきました。
お気に入りのものを散りばめ、バランスよく組み合わせたことで、お子様にとって「練習が楽しくなる空間」が完成。また、映像を見ながらの練習も想定し、可動式の壁掛けTVが設置できるよう、配管や下地をあらかじめ施工しています。
ご家族の新居完成後も関わりを持って
防音室の打ち合わせを新居完成前から進めていたため、LAN配線やTV位置など住宅全体の相談もいただきました。
最終的にはネットワーク設定や各部屋の壁掛けTV施工まで担当。お引越し後もお子様の練習状況や防音効果を確認でき、防音室の価値を改めて実感しました。
工事中のご近所対応について
余談ですが、近隣住民の方から「工事車両の駐車」や「工事音」に関してご指摘を受けることがありました。
施工にあたる私たちは、完成すれば工事終了ですが、お客様はその場所で暮らし続けることになります。そのため、トラブルに発展しないよう注意事項を徹底し、職人からの報告も随時共有しながら慎重に進めました。
結果的にお引越し後は近隣とのトラブルもなく、安心して暮らしていただけています。