【事例52】-広さ2帖のDIY本格防音室-
この事例のポイント
- 材料費7万円のDIY防音ブースを1帖から2帖へ拡大したい相談。ただし2帖にすると天井をつなぐ必要が生じてたるみが発生し、柱も高くしなければならず、1帖より一気に難易度が上がる——「広げるだけ」では済まない落とし穴がある。
- このDIY防音ブースの遮音性能は500Hzで約30dB。製作前に「どんな音を・どこに対して・どれだけ防ぎたいか」から必要な防音性能を逆算し、自分のケースに足りるかを確認しておく(相談者は叫び声80dBを測定し、D-50を目標に設定)。
- 施工難易度の高いドアには、開口部より一回り大きいパネルを被せる"疑似オーバーラップドア"が有効。開口幅750mm×高さ1800mmに対し、幅900mm×高さ1950mmのパネルを蝶番・ハンドル・ゴムパッキンで取り付ける。
- エアコンを防音ブース内に移設する場合は、冷媒管・ドレンの貫通穴を80φ以内に収め、エアコンパテで隙間を塞げば防音性能上の問題はない。木枠に石膏ボードを嵌める処理も併用する。
貴社YouTubeチャンネルの「7万円で防音ブースを創るDIY動画」を実践したいのですが、広さ2帖でも可能でしょうか。
防音のお悩み相談・質問コーナー。
今回のゲストは、DIYで2帖の防音ブースを制作したいと考えているyさんです。
では、ご相談・ご質問をどうぞ!
はじめまして。
YouTubeの、7万円でDIY防音ブースを創る動画【【DIY防音ブース】 防音のプロが材料費7万円で効果が出る防音室作ってみた】がとても参考になりました。
動画では面積1帖ですが2帖にして実践したく、設計図がもしありましたら参考にさせていただきたいと思い連絡いたしました。
また自作防音室にエアコンを設置する方法がありましたら是非動画にしてくださると嬉しいです。
よろしくお願いします。
はじめまして。
動画では1帖の広さの防音ブースですが、2帖にすると天井をつなぐ必要があり、天井にたるみが生じます。
そのため柱も高くしなければならず、難易度は1帖よりもあがるはずですので、その点はご留意ください。
1帖の図面と測定データを添付しますね。
エアコンはこちらの動画が参考になるかと思います。
【【防音室/防音ブース】にエアコンを設置する方法】
ありがとうございます!
こちらを参考に、DIYにチャレンジしてみたいと思います。
まずは他の動画も見て勉強します。
防音ブースを制作する前に、必要な防音性能を求めておくことをおすすめします。
この防音ブースは500 Hzで約30 dBほどの遮音効果を期待できますが、ご自分のケースに合った性能なのかを予め確認しておいた方がよいでしょう。
必要な防音性能は「どんな音をどこに対してどれだけ防ぎたいか?」から逆算してくださいね。
こちらが参考になるかと思います。
【【防音DIY】最短最速で防音の結果を出す方法!】
【スマホの騒音計アプリで防音対策!】
早速、動画で紹介されていた騒音計をダウンロードしました。
自分の叫び声が80 dBぐらいだったので、理想は部屋の壁込みでD-50(50 dB減衰)くらいを目指したいと思います。
音を漏らしたくない場所は建物外部に対してですか?それとも同じ建物内部(自宅内の他家族の部屋、マンションなど)ですか?
建物外部に対して迷惑にならないようにしたいと思っています。
ドアについて相談なのですが、よろしいでしょうか。
ドアの施工に自信がないので、一回り大きい壁をちょっとでっぱる形でドアとして使うのはどうでしょうか。
凸凹したパネルを扉として嵌めるようなイメージです。
防音性能的に問題ありますか?
よいと思います!
オーバーラップドア(冷蔵・冷凍倉庫などで使用される断熱性の高い防熱扉)のような感じですよね?!
参照:金剛産業
本物のオーバーラップドアは、閉めた際にハンドルやファスナーの操作によってドア本体とパッキンが密着し、高い断熱性を発揮します。
(気密性も高まるので、必然的に防音性能も高まります。)
DIYで疑似的なオーバーラップドアを作るのはとても効果があると考えます。
開口部が
・幅750 mm×高さ1800 mm
の場合には、
・幅900 mm×高さ1950 mm
のパネルを作り、蝶番・ハンドル・ゴムパッキンを利用するとよいでしょう。
ありがとうございます。
一番の不安箇所でしたので安心しました。
エアコンなのですが、パイプの距離と高さ的に、エアコンパイプの抜き差しなしでエアコン移設できそうです。
木枠を作って内側に石膏ボードを嵌めて移設する予定なのですが、防音性能的に問題はあるでしょうか?
木枠と石膏ボード枚数分の重量を増やして、パイプ周りの音漏れに対応しようかと思っています。
エアコンの冷媒管やドレンの貫通穴を80φ以内にし、後からエアコンパテで隙間を塞げば問題ありませんよ!
わかりました。
貫通穴は80φで設計します!
調べていく中で、「Green Glue」という製品が壁の透過損失値を5~10 dB向上させると見かけました。
実際にそのような性能があるのかどうか、率直なご意見をいただけると大変参考になります。
どうぞよろしくお願いいたします。
接着剤によって制振効果をもたらす商品ですね。
透過損失値の測定の場合には、材料のみの振動を抑えるので高い数値が確保できます。
しかし実際の防音ブースでは壁・床・天井を組み立てて使うため、理想の状態で測定した透過損失値ほど性能は向上しないでしょう。
使ってみてマイナスはありませんが、yさんの求める性能が高ければ効果を感じないかと思います。
効果はあるのかもしれませんが、コスパはそこまで高くなさそうですね。
今回は見合わせることにします。
ご相談したやり方で無事にエアコンを移設できました。
アドバイスありがとうございました!
無事に設置できたようでよかったです♪
これからも音に悩んだら、お気軽にご連絡ください!


