防音ブースでレコーディング!換気やエアコン、空気循環はどうする?
皆さん、こんにちは。
防音アドバイザーBudscene並木です。
防音ブースに換気扇もエアコンもなかったら、どうなるでしょう?!
空気は二酸化炭素でよどみ、暑くて(寒くて)安全・快適に過ごせませんよね。
でも換気扇やエアコンを付けると、そこから外に音が漏れて、防音室の意義がなくなってしまいます💧
そんなジレンマを解消するために、今回は既に部屋に付いているエアコンを利用して、音を漏らさずに防音ブース内に新鮮な空気を取り込む方法をご紹介いたします。
使用アイテム
新鮮で冷たい(暖かい)空気を防音ブース内に取り入れる際に使用するアイテムは、次の2点です。
- ニューホープ(100Φ)×2つ
- パイプファン(100Φ)×1つ
この2点があれば、基本的には空気の循環を叶えられます。
ニューホープ
ニューホープとは、空調・換気用のフレキシブルダクト(曲げやすい蛇腹状のダクト)の一種で、内側がグラスウールでできています。
防音ブース内の空気循環のために、このニューホープ100Φ(直径10 cm)2 m以上を2本ご用意ください。
■ニューホープ100Φ 2m以上:https://www.monotaro.com/p/2636/2403/
パイプファン
パイプファンは皆さん、色々な場所でよく目にしていると思います。
これは私達が現場で使うような、電気屋さんに接続してもらう端子のパイプファンですが、コンセントに挿せばプロペラが回るプラグタイプも売っています。
防音ブース内の空気循環のために、このパイプファン100Φ(直径10 cm)排気用を1つご用意ください。
■パイプファン100Φ排気・プラグタイプ:https://www.monotaro.com/p/2127/2965/
施工方法
施工手順は次の通りです。
① 防音ブースに穴を2ヶ所あける
② ニューホープ2本をそれぞれの穴に通す
③ どちらか1本のブース外の方の先端に、排気用のパイプファンを接続
④ パイプファンをエアコンのそばに配置
⑤ パイプファンから、冷たい空気が防音ブースの中に吹き込まれる
⑥ 防音ブース内の要らない空気はもう1本のニューホープからでていく
これで第2種換気(※)を実現でき、空気の循環が常に保たれます。
※換気の種類
- 第1種換気・・・給気口(入口)・排気口(出口)のどちらにも換気装置を取り付けるという換気方式
- 第2種換気・・・給気口(入口)にのみ換気装置を取り付け、排気口(出口)は自然排気という換気方式
- 第3種換気・・・給気口(入口)は自然給気、排気口(出口)にのみ換気装置を取り付ける換気方式
(費用がかかってもよい場合はパイプファン2個を使う第1種換気できっちり空気を循環させる選択肢もアリですが、防音ブース内であればパイプファン1個でも十分と判断し、第2種換気を紹介しています。)
遮音性能
ニューホープは内側がグラスウールでできているため、ダクト内を空気が通っていく時に、段々音が消音されていきます。
下記の防音ブースのようにD-30(30 dB減衰)程の遮音性能のブースであれば、ニューホープを2 m以上使えば防音性能は十分足りるでしょう。
【【10万円】完全解説!防音のプロがDIYで防音室を創る】
応用編
防音ブースに、ニューホープを通すための丸い穴を、音漏れしないように緻密に開けるのが難しい!という場合は、マイクロダクトを使うと簡単に風の方向を変えられます。
例えばこうやって、マイクロダクトにニューホープを差し込み、穴を下にして天井裏に置けば下向きに風が吹きます。
弊社の防音ショールームも、天井の懐にスペースがあるので、換気設備とエアコンを防音室の上に乗せた仕様なんですよ。
新鮮な空気とエアコンの冷気・暖気を、頭上の消音ダクトから吹き込ませています。
この方法は、換気扇やエアコンの音がないので、レコーディングには最適な環境を実現できるんです。
「配信や録音の瞬間だけ換気扇やエアコンを止める」という方法もあるにはありますが・・・
やはり「雑音なく・外部への音漏れもなく・温度も快適に」防音ブースを使う環境を整えたいですよね。
弊社オリジナルの100Φマイクロダクトを販売していますので、ご興味のある方はぜひLINEにてお問い合わせください。
まとめ
今回は、「音漏れさせずに空気を循環させる」という、一見正反対の事象を両立させるDIY方法を紹介いたしました。
換気扇やエアコンの設置穴からなども音は容赦なく漏れていきます。
特に、配信・録音・レコーディングなどのために室内に防音ブースを設置する場合は、今回の方法がおすすめです。
私たちBudsceneは皆様が暮らしの中で音と上手に付き合っていけるように、様々な防音情報を発信しています。
音にお悩みの方がいらっしゃいましたら、新築・リフォームのどちらの場合でも対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。
防音ショールームの見学・体験もお待ちしております♪
最後までご覧いただきありがとうございました。
防音アドバイザーBudscene並木でした。
質問コーナー
Q. なぜパイプファンに排気用を使うのですか?給気用ではないのですか?
A. 防音ブースの視点からみると空気が入ってくるので一見給気に思えますが、部屋全体で考えると「部屋から空気をだして防音ブースへ排出している」とみなせます。
パイプファンはエアコンのある部屋側に設置するので、「排気用」を使うと空気の循環がスムーズに叶います。
Q. エアコンは、プロに依頼しなくてもDIYで設置できますか?
A. 専用の工具も必要となり、ガス漏れや水漏れの問題もあるので、エアコン業者や電気屋さんなどの専門家に依頼した方が安心です。
ガス漏れが起こると空気を冷却できなくなり、また空気の温度変化に伴い水蒸気が発生するので水漏れ対策のための勾配や接続をする、といったノウハウが必要となります。
Q. DIYでの防音ブースや、購入したユニット式防音ブースでなく、御社の防音ショールームのような本格的な防音室を設置する場合、費用はどれくらいでしょうか?
A. 部屋の広さで金額は変わります。
【Budscene防音室の費用・価格】
換気設備やエアコンを天井の懐などに収納するため、防音室の天井高を得るには新築の設計段階から考慮するのが一番です。
ただし、リフォームでも対応可能な場合もあるので、まずはお気軽にご連絡ください。
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