部屋から漏れるのは低音ばかり!何故?
皆さん、こんにちは。
防音アドバイザーBudscene並木です。
音楽を聞いていた部屋から廊下に出てドアを閉めた途端、低いリズム音しか聞こえなくなった。
走る車から、ズンズンとドラム音だけが聞こえてきた。
皆さまはこんな経験ありませんか?
何故、壁・床・天井や扉を通すと音楽は元のままで聞こえてこなくなるのでしょうか。
今回は、「漏れる音」の不思議について解説していきます。
防音性能は音の高さで変わる?
弊社の防音ショールームで音楽を爆音で流し、弊社スタッフMさんに防音ルームの外(建物内と建物外)で漏れる音を聞いてもらいました。
並木「漏れ聞こえる音はどうでした?」
M「防音室を出てドアの前で聞いた音は、メロディーラインはわかるけど、高音や装飾系の音はあまり聞こえませんでした。
建物の外で聞いた音は、メロディラインもわからず、ライブで下から感じるような低めの音・重低音が気になりました。」
並木「音の高低で聞こえる音量が違った、ということですね。
これは、高い周波数の高音は壁などの障害物で遮られやすく、低い周波数の低音は遮られにくいからです。
音は周波数(音の高低)により、壁など障害物の通り抜けやすさが異なるんですよ。」
並木「縦軸に音量、横軸に周波数をとったグラフで遮音性能を考えてみましょう。
すると、壁などの遮音性能は大まかに紫部分のように高音(右)に行くほど大きくなり、漏れ聞こえる音はオレンジ部分のように高音(右)に行くほど小さくなります。」
並木「その通りです!全音域で同じように音量が下がっていくようなイメージかもしれませんが、壁などを通して漏れでる音は、高音ほど小さくなりやすく、低音ほどそのまま伝わります。」
並木「だから音楽を直に聞いている場合にはバランスがとれて気にならなくても、漏れでる音を聞いた時にはある特定の音だけが際立って耳障りに聞こえるかもしれません。」
M「確かにそうでした!音楽を直接聞いている時は声やシャンシャンした高い音が大きいと感じたのに、漏れでた音は全然違ってズンズンした低い音が目立ちました。」
並木「こういった漏れ聞こえる重低音は、特に集合住宅で騒音問題になることが多いんです💧」
音の高低で防音のしやすさが違うのは何故?
M「どうして音の高低で防音のしやすさが違うのですか?」
並木「高い音と低い音では波長が違うからです。
低い音は波長が長い(振動が大きい)ため障害物があっても避けられますが、高い音は波長が短い(振動が細かい)ため障害物を避けきれずに遮られるのです。」
並木「ライブなどで体験するようなベースやバスドラム音って、椅子から響いたりしません?足元からくるような。それらは全部、低音です。」
まとめ
今回は、壁などを通して漏れでる音について解説いたしました。
高い音は防ぎやすく・低い音は防ぎにくいため、防音効果は音域によって異なり一律ではありません。
音の特性を知って、是非防音DIYの参考にしていただければと思います。
音にお悩みの方がいらっしゃいましたらご相談・ご依頼などいつでも承りますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
防音ショールームの見学・体験もお待ちしております♪
最後までご覧いただきありがとうございました。
防音アドバイザーBudscene並木でした。
質問コーナー
Q. 鉄筋コンクリート造のワンルームマンション角部屋に住んでいます。
カワイのナサール1.2帖の中で、夜中に思いっきり歌ったり叫んだりするのはまずいですか?
A. どこに対して音を伝えたくないかで、必要な防音性能は違います。
- 同階の隣住居に対して → 防音ブースを部屋中央にレイアウトすれば大丈夫な性能が確保できると思います。
(隣居との壁の遮音性能50 dB+ ナサールの遮音性能25 dB = 75 dB減衰と想定)
※防音ブースを壁際に寄せると、ナサールで得られる遮音性能の向上値が15 dB以下になるので注意してください。 - 上階に対して → ナサールと天井との空間がどれだけ確保できるか?と部屋の天井裏に懐があるか?で変わってきます。
- 下階に対して → ナサール設置時に工夫をして、遮音性能をかせいだ方が好ましいと考えます。
こちらをご参照ください。
【【事例56】-ボイスチャットができる環境を求めて-】
Q. ボーカルやベース、打楽器の音はグラフでいうとどこら辺になるんですか?
A. ボーカルの音は大体真ん中、ベースの音は左側。
打楽器は全域に渡り、シンバルのようなシャンシャンした高い音は右側、リズムのズッパンズッパンした音は真ん中、和太鼓のドンドン・ズンズンした音は左側になります。

Q. 地震の振動も音なのですか?地震がやってくる前のゴゴゴゴという低音は何となく聞こえる時もありますが、本体の地震は耳で聞こえないような気がします。
A. 人間の可聴域は20 Hz~20,000 Hz(20 kHz)ほどなので、地震が20Hz以下の超低周波域の振動の場合は、音ではなく揺れとして感知することになります。
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