03-4400-7678 お問い合わせ 施工事例

防音室をシアタールームへ!Part3.-部屋の形決定・機材の絞り込み編-

シアタールーム 防音対策

防音室をシアタールームとしてご利用されたい方には、弊社でホームシアターの計画からインストールまでをナビゲートしております。
お客様のご要望をできる限り叶えるために丁寧にヒアリングしていきますので、どうぞ安心してご相談ください。

こちらは実際の相談の様子です。
一体どのような防音室に仕上がっていくのでしょうか。

Part1、Part2はこちら
防音室をシアタールームへ!Part1.-プロジェクター編-
防音室をシアタールームへ!Part2.-スピーカー・AVアンプ編-

防音のご相談・ご質問コーナー。

今回のゲストは、今住んでいる家をリフォームして防音室を増設し、シアタールームとして使いたいhさんです。
実際の施工は工務店で行い、弊社ではシアタールームの設計や機材設置のアドバイス・監修を行っていきます。

では、ご相談・ご質問をどうぞ!

Part2.に引き続きよろしくお願いします。

次はシアタールームの大きさについて、相談に乗っていただければありがたいです。

ひとまず仮ですが、リフォームをする場合のざっくりした図面をお送りします。
ホームシアター_2

この広さ・形状ですと120インチ(3,048 mm)のスクリーンは厳しいかもしれません。

Part1.でも触れた防音室の面積ですが、スクリーンサイズ120インチを目指す場合は柱の芯どうしの間の距離(芯々)で考えると
・幅方向 → 3640 mm以上(スピーカーを置くことも考えて)
・奥行き方向 → 4777.5 mm以上

は欲しいところです。

一方、図面のシアタールームですと幅方向2,730 mmが既に120インチ(3,048 mm)に足りず、奥行き方向も910 mmはカウントできないので3,640 mmとなります。
・幅方向 → 2,730 mm
・奥行き方向 → 3,640 mm

ここから部屋の有効面積を考えると
・柱の芯から柱表面までの距離52.5 mm(多くの木造物件での柱の太さ105 mm)×2
・内張りの石膏ボードの厚さ12.5 mm×2

計130 mmを引いた広さ
・幅方向 → 2,600 mm
・奥行き方向 → 3,510 mm

となります。

さらに防音室の場合は防音層が必要なため、壁は約120 mm(両面で240 mm)元の部屋から狭くなります。

そのため、最終的な仕上がりは
・幅方向 → 2,600 - 240 = 2,360 mm
・奥行き方向 → 3,510 - 240 = 3,270 mm
となり、元の部屋より幅方向も奥行き方向も片側185 mm、計370 mmほど狭くなります
ホームシアター_3

そうすると幅方向は120インチはもとより100インチ(2,540 mm)にも足りず、奥行きに関しても投射距離が十分に確保できません。(120インチのスクリーンで投射距離3,000 mmほど必要です。)

今のままですと100インチを下回るスクリーンサイズしか設置できないでしょう。
ホームシアター_3_

あとは、スピーカーのサイズを投射に影響のないように定めていくかたちですね。

それから注意点としては、防音室は元の部屋に対して狭くなるので、ドアを元の部屋の端に設置すると開かなくなる恐れがあるので気をつけてください。

そうなんですか!
ドアの位置、了解しました。

このままだとスクリーン120インチは無理そうですね💧
せめて100インチは叶えたいのですが・・・💦

100インチなら投射距離は足りているでしょうか?
幅の方は、格納しないスクリーンなら設置可能ですか?

スピーカーの幅を狭くしても厳しいですね。

そうですよね。
スクリーンの裏に仕込むなら問題なさそうですけど、それだと今度は奥行き方向にスペースを必要としますしね・・・。

スピーカーに関しては一旦KEFのQシリーズをみていき、予算を抑えたい場合にはメルカリなどでビンテージ物を探していくかたちでいかがでしょうか?
オークションで買う場合は、利用できる商品かどうか私の方で判断いたしますので。

わかりました️。
KEFのQシリーズをみてみます!

リフォームの費用からAV機器にかけられるコストを算出してまた連絡いたします。

リフォーム+防音室工事+AV機器の総予算からどう割り振るか計画をたてていきましょう!

例えば、「どうしても大音量で視聴したい!」というわけではなく、視聴ボリュームを控えめにしても構わないのであれば防音レベルを少し落とせます。
そうすると防音室にかける費用を抑えられるので、その分を機材に割り振ることもできますよ。

全てを良いとこ取りするのは難しいですけど、防音はしっかりしたいですね!
増築側は道路側になりますし。

スクリーンもパネルタイプにしようかと考えています。

映像の締りを期待するなら、張込のスクリーンがよいですね。
例えばこういう製品がありますよ。
張込スクリーンPX

4K HDR映像だと高価なスクリーンを選択したくはなりますが、WF204の生地でもかなり綺麗に映りますよ!

今の増築計画だとやはりスクリーン側の壁は2,360 mmなので100インチも無理そうですよね💧
90インチ(2,286 mm)ですかねぇ・・・。
それでも両サイド37 mmしかとれないですよね?

そうですね。
細いトールボーイスピーカーでも難しいですね。

けど、視聴位置にフロントスピーカーを寄せてスクリーンから少し離すことで、視野角からは外すこともできるので、部屋の大きさが正式に決まってからもう一度相談しましょう。

はい。また総予算がでたら相談させてください!

引き続きよろしくお願いします。

Youtubeでも今回のようなシアタールームの施工事例を紹介しています。
是非ご覧ください!
【【防音RoomTour】マンションのシアタールーム!プロが創る防音室のノウハウが詰まったお部屋を紹介!】

関連動画

BACK 一覧に戻る

CONTACT

防音アドバイザー 並木勇一チャンネル 防音のプロが正しい情報を発信
プロならではの性能測定を行った検証動画や
すぐに役立つ防音のノウハウも公開しています

音についての悩みを相談したい方は
YOUTUBEチャンネルのコメント欄に記載ください