防音室の見積もりのチェックポイント
皆さん、こんにちは。防音アドバイザーBudscene並木です。
皆さんは防音室でどんなことをしてみたいですか?
せっかくだから、こだわりの防音室を創りたいと考えている人も多いのではないでしょうか?!
そこで理想の防音室を実現するために、今回は見積もりのチェックポイントについてご紹介します。
目次
はじめに
私たちBudsceneは「防音室 = 創造室」を信条としています。
「防音室 = ただ単に音を防ぐ箱」という意味合いだけでは寂しい!
せっかくならモチベーションや集中力を向上させてくれる、+αの効果を付けたい!
こう考えているからです。
防音室の見積もりのチェックポイント
① 内装デザインについて
防音室を特別な自分の城へと変身させるには、内装デザインをカスタマイズするのが最も効率的です。
- 壁紙(木目調、レンガ調、好きな色など)
- 床(フローリング、カーペットなど)
- 吸音パネル(色、柄など)etc.
見積もり時には、こういったものをどこまで選べるのか、金額の面と自由度の折り合いがついているか確認しましょう。
防音会社選びのポイントは
- 打ち合わせや相談をしやすい
- 提案力がある
- 選択肢が豊富
などがあげられます。
もし最初はでき上がりのイメージがはっきり固まっていなくても、打ち合わせをしていく過程でどんどん皆さまの希望を引き出して、具現化していってくれたらありがたいですよね。
是非皆さまの1つ1つの要望に、誠実に向き合って応えようとしてくれるような防音会社と一緒に防音室を創っていきましょう。
② 内装レイアウトについて
防音室内を居心地よくするためには、デザインだけでなくレイアウトも大切です。
- コンセント
- 換気システム
- エアコン etc.
これらのものをどこに設置するか前もって決めておかなければ、いざ使い始めてから様々な問題が起きてしまいます。
コンセント
防音室にはどんな機材を設置する予定でしょうか?
それに合わせたコンセントの数や位置は、防音室の使い勝手にかかわる大切なポイントです。
後々「コンセントが足りない」「コンセントが遠すぎる」ということにならないようにしましょう。
電子機器でコンセントを使う以外にも、個別で電気配線を必要とするケースがあります。
例えば、天井からスピーカーを下げたい、間接照明にしたい、というような場合です。
あらかじめ防音室の様々な使い道を想像し、防音会社からアドバイスをもらいながら見積もりを取るとよいでしょう。
換気システム
見積もりに入っているか必ず確認してください。
そういった様々なケースにも、例えば「天井埋め込みタイプ」や「天吊りタイプ」を提案するなど柔軟に対応してくれるかチェックしましょう。
取り付け工事では、新規に配管用の穴を開けるのか既存の配管を利用するのかで見積もりが変わってくるため、その点も重要になります。
見積もりを取る際には、要望を全てしっかりと伝え、 少しでも気になる点があったらどんどん質問して疑問を解消しておくことが大切です。
③性能保証について
最終的に防音室にとって最も大切なのは、やはり性能です。
性能が確保されていなかったら、いくら他の部分が希望通りに仕上がっても、工事そのものの意味がなくなってしまいます。
「見積もり通りの性能を再現していますよ!」と皆さまに証明する重要な役割を担っているのが性能保証です。
性能保証がないと、防音室が本当に希望通りの性能を持っているのか判断できません。
契約前に是非「性能保証はありますか?」と質問してください。
そこで「いいえ。ウチは技術力やノウハウを持っているので、わざわざ性能保証をしなくても大丈夫ですよ。」というような答えが返ってきたらその防音会社はもう赤信号です。
性能保証をしないということは、やりっぱなしで後は放置ということです。
責任を負わない防音会社は信頼できません。
怪しい業者についてはこちらでも述べています。
【効果のない防音工事をする業者には注意】
「工事後に当初の数値が確保できていなかったら、追加工事は全額私たちで負担で行います。」という防音会社なら青信号です♪
きっと安心して任せることができるでしょう。
性能測定に立ち会って、ご自身で測定数値を確認することができればより確実です。
まとめ
見積もりチェックは一緒に防音室を創っていくパートナー選びの第一歩です。
この金額でどの範囲まで希望が叶うのか、見積もり段階でしっかりと確認しましょう。
せっかく防音室を創るのですから、是非様々な用途で活用してください。
私たちBudsceneは暮らしの中での音との上手な付き合いを応援しています。
これからも、皆さまが少しでも快適に過ごせるような空間を提案していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
防音アドバイザーBudscene並木でした。
質問コーナー
Q. 見積もりで要注意キーワードはありますか?
A. 「○○一式」という表現には注意が必要です。
防音会社側が手間を省くために使っている場合もありますが、意図的に曖昧にしたくて使っているケースもみられるからです。疑問に感じたところは遠慮せずにどんどん質問して具体的にしていきましょう。
Q. 性能測定はどうやって行うのですか?
A. 防音室内で発生させた音を室外で騒音計を使って読み取り、「音が防音室を透過する前と後でどのくらい小さくなるのか」という透過損失値(D値)により性能を評価します。
Q. 防音室はどんな高さの音にも対応しているのですか?
A. 音には高い音(高周波数)の方が防音しやすく、低い音(低周波数)の方が防音しにくいという特徴があります。
バドシーンでは聞こえる音の高さを変え、中心周波数が125 Hz、250 Hz、500 Hz、1000Hz、2000 Hzの5帯域(オクターブバンド)での性能測定を実施しています。
こちらで詳しく述べています。
【防音室の正しい性能測定】
どうぞご参照ください。
関連動画
【防音工事をするなら絶対に知っておくべき見積もりの見方!良い業者はこうやって見つける!】