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防音室工事のバドシーン

防音室の性能表記には嘘がある②「透過損失の実際の防音性能」

防音の仕組みを知る

今回は透過損失35dBの防音室の実際の防音性能の測定について紹介します。

防音室の性能表記には嘘がある②「透過損失と実測値の違い」

透過損失35dB表記の防音室と、完成後の防音性能実測値35dBの防音室を比べると、明らかに防音性能の差が体感的にわかります。

それもそのはず、組み立てる素材の防音性能を表記しているに過ぎない、透過損失表記の防音室と、完成した部屋の実測値を表記している防音室とでは、まず比べることから間違っているからです。

本来なら両方とも、完成した防音室の防音性能を測定するべきで、その数値こそ防音室を求めるお客様の最も知りたい数値なのではないでしょうか。

防音室の性能表記には嘘がある②「防音室の検証、軽いドアと重いドア」

 

弊社では、工場で実際に防音室のサンプルルームを作り、様々な防音素材を試すことで、お客様に販売できる性能保証を確立出来ているかどうかの実験を繰り返し重ね検証する事がありました。その際に防音ドアの検証を行ったことがあります。

一つは、
①弊社Budsceneで制作した35dB減衰仕様の防音ドア
もう一つは、
②某建築資材メーカーさんが販売している透過損失35dB表記の防音ドア

同じ防音室に設置し、それぞれの防音室の実測値を計測しました。
結果は、①のドアは500Hzで35dB以上の数値が確保できましたが、②のドアは、500Hzで28dBの数値しか確保できませんでした。

なぜ性能の差がこれほどついたのかと言うと、答えは重さにありました。

①のドアは重たく、②のドアは軽かったのです。
音を防ぐには重さと防振が重要と言うのは何度もブログで書かせていただいているのですが、それが目に見えて数値として現れた形となりました。

その他にもドアを構成するパーツの作り込み、機密を上げる為のゴムパッキンの締め付けや、ハンドルの作りが全く①と②のドアでは違うことがわかりました。

このように、防音室の性能は素材の持つ透過損失だけでは測れないのが現実です。
細部まできめ細かに組み立て、作り上げる事でしっかりとした防音性能を持つ防音室が完成します。

防音室の性能表記には嘘がある②「なぜ透過損失を表記するのか」

 

なぜ完成した防音室の測定数値ではなく、透過損失という素材の持つ数値をカタログやHPに書くのでしょうか?
透過損失の値はカタログ上では規格にそった測定データで、決して嘘ではありません。

しかし、自宅にその防音室を設置した瞬間に防音室としては嘘のデータになってしまうのは明らかです。購入するお客様に対して親切な数値とは言えません。

防音室は高価な買い物になります。なるべく安い価格で手に入るのならそれに越したことはありませんし、メーカー側もお客様がお求めやすい価格で提供したいという思いはあると思います。

「透過損失35dBの素材で作っています」といえば、嘘ではありませんし、価格は安く押さえられるかもしれません。でも実際に防音室を作ると35dBの減衰が見込めないお部屋になっている。

これは果たしてお客様が欲しかった防音室でしょうか?
建築資材メーカーやユニット式の防音室を販売しているお店の多くは透過損失で記載されているので、購入検討の際には見極めが必要です。

まとめ

防音室を検討する時、カタログの数値が実際の防音室の実数値かどうかは重要なポイントとなります。

もし透過損失で書かれている場合は、
・透過損失で書かれた防音室の性能は実際は数値よりも2〜3割性能が落ちる
この事を頭に置いておいてください。

 

この内容はYoutubeでも配信させていただいております。
よりわかりやすくお話しさせていただいておりますので、ぜひご覧ください。

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