“正しい防音”とは?防音アドバイザーが語る、防音成功の秘訣
皆さん、こんにちは。
防音アドバイザーBudscene並木です。
防音相談でよくあるのが「この防音方法は正しいですか?」という質問です。
でもこのメッセージに対する返答は千差万別、1つとして同じ内容にはなりません。
防音方法は求める防音性能に応じて決まるため、1人ひとりの状況によって正解も変わってくるからです。
今回は、この質問をきっかけに原点に返り、「正しい防音とは何か?」というテーマについて語っていきたいと思います。
人によって求める防音は違う
結論からいうと、正しい防音って“求める防音性能をきちんと確保できること“が条件だと思うんです。
でも、防音のゴールとなる必要な防音性能はそれぞれの状況で異なりますよね。
例えば、家は戸建てか・マンションか、演奏楽器はピアノか・ギターか、といったことで必要となる防音性能は変わってきます。
防音施工を闇雲に行っても徒労に終わるので、正しい防音を実行するにはゴールを明確に数値化することが大切です。
だから相談者の皆さまにはいつも、まずは"どんな音を・どこに対して・どれだけ防音したいか“を把握するように伝えています。
物理現象の“音“と、人の感覚が入る”防音“
音は物理現象であり、“どのくらいの音量を減衰させればよいのか”という防音のゴールは数値化して設定できます。
設定した性能をクリアできたかどうかは、防音施工後に騒音計の表示を見れば一目瞭然です。
数値は真実であり、そこに人の感覚が入る余地はありません。
けれど、ゴールを設定する前は別です。
防音の目的は多くの場合「自分のだす音で近隣に迷惑をかけたくない」もしくは「外部からの騒音を抑えたい」なので、「音の快・不快」や「うるさく感じるか」という人の感覚がゴール設定に影響してくるのです。
例えば音色の違い。
同じ音量でも、心地よい小川のせせらぎなら気にならない、神経に障る黒板のひっかき音は無理!と感じる方は多いと思います。
近隣住民との関係性でも音の気になり度合いは違ってきます。
円満な関係のご近所さんからピアノの音が聞こえてきても微笑ましい気持ちでいられますが、険悪な仲だったら音漏れにもシビアになるじゃないですか。
人の感覚の曖昧なところに付け込んだ商売も多くて、僕は見かけるたびに被害者がでないか憂いているんです。
情報を精査して、防音迷路を脱出
ゴールを設定すると、それをクリアするための防音方法は自ずと絞られてきます。
ただ、中にはコストや手間などの面でスムーズに決められない場合もあるかと思います。
防音DIYや市販の防音グッズを購入して防音する時は、コスパやタイパを考えて効率的に防音できるように情報を集めることをおすすめします。
僕はよく防音DIYの材料として石膏ボードを推しているのですが、それは値段に対して遮音性が高くコスパがよいからです。
情報を集める際には、是非気をつけていただきたい点があります。
それは、巷には怪しい情報が溢れている、ということ。
防音性能を売り手に都合よく理想値で記載したり、吸音材を防音材として売ったり、ということが普通に行われています。
ニセ情報に引っ掛かると、防音施工をしても必要な防音性能が得られず、正しい防音のゴールに辿り着けません。
今まで、「必要な防音性能を満たせなかった」「費用に比べて防音性能が低かった」というようなケースを山のように見てきました。
怪しい情報を鵜呑みにして防音施工に進むと、失敗続きの防音迷子になってしまいます。
信頼できる情報なのかをきちんと精査することが、防音成功の第一歩となります。
正しい防音を叶えるために
正しい防音を叶える秘訣は、必要な防音性能の数値化と情報の精査です。
けれど今の社会の仕組みは、音で困っている人たちに信頼できる情報が届きにくい状態です。
それを少しづつでも改善していきたいな、と僕たちはYouTubeをはじめ色々なところで信頼できる情報を発信するように努めています。
もし音に関する悩みごとや疑問があれば、ご相談・質問などお待ちしています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
防音アドバイザーBudscene並木でした。
質問コーナー
Q. 「売り手に都合のよい防音性能の理想値」とはどういうことですか?
A. 実際の防音室には換気扇やエアコン、ドアなどを設置するので隙間が生じ、そこからどうしてもわずかながら音が漏れてしまいます。
一方、防音材を工場から出荷する際に防音性能を測定するのですが(=透過損失値)、この時の環境はコンクリートに囲まれた理想的な条件です。
そのため実際の防音性能と透過損失値にはズレが生じ、同じ材料でも透過損失値の方が防音性能の数値が高くなります。
法律的に透過損失値の記載が禁じられているわけではないのですが、消費者側には不親切な表示だなと常々思っています。
Q. 必要な防音性能はどうやって求めるのですか?
A. 下記に詳しく記載しているので、どうぞご参照ください。
【楽器演奏やボーカルの音を外に漏らしたくない!必要な防音性能を確実に調べる方法とは】
【外からの騒音をDIYで防音したい!必要な防音性能の求め方とおすすめ対策】
Q. 騒音計を持っていません。
A. 本格的な騒音計ではありませんが、下記のようにスマホでも騒音計アプリをダウンロードできます。
【スマホの騒音計アプリで防音対策!】
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【人によって求める防音に違いがある!】
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