【ピアノの防音】分譲マンションでアップライトピアノを弾きたい
ピアノ マンション よくある防音お悩み 防音対策分譲マンションでピアノを気兼ねなく弾きたいのですが、良い方法はありますか?
防音のお悩み・質問コーナー。
今回のゲストは、ピアノを弾くことを趣味としているFさんです。
では、お悩み・質問をどうぞ!
初めまして。
YouTubeの動画を幾つか視聴させていただきました。
マンションに住んでいるのですが、ピアノを近所に気兼ねしないで思いっきり弾きたいです。
どういった対策をすればよいですか?
ピアノの種類は何でしょうか?
一般的に普及しているアップライトピアノと考えてよろしいですか?
はい、アップライトピアノです。
アップライトピアノの音量は95 dBほどです。
近隣へ聞こえるピアノの音量を、環境騒音(自然に耳に入る雑音全般)に紛れるくらいまで落とせば迷惑にならないでしょう。
一度ピアノを弾く時間帯の自室の環境騒音を測定してみてください。
環境騒音は人の活動時間で音量が変わるので、ご自身のピアノを弾く時間帯で測定するとよいでしょう。
ピアノを弾く時間帯のリビングの環境騒音をスマホ騒音計で測ったところ、大体35〜40 dBくらいでした。
そうするとアップライトピアノの音量95 dBから環境騒音35~40 dBを引いて、55~60 dBの防音性能が必要になってきますね。
アップライトピアノを防音したい場合は次の2つの方法が有効ですよ。
・防音室を設置する
・サイレントピアノにする
特に生音に関しては防音室を設置することで安心して演奏いただけます。
やはり生音は防音室でないと難しいですよね。
けれど、防音室施工は予算とスペースの関係で厳しそうです。
やるとしても壁一面だけや床のみの対策になってしまいそうです。
部分的な対策をしても他の箇所から音が漏れていくので、期待通りの効果が得られないと思いますよ。
風呂桶理論ですね?!
弊社オリジナル用語をよくご存じですね♪
YouTube動画やホームページのブログも見ていただいているようで嬉しい限りです^^
風呂桶理論については【「防音室の風呂桶理論」その音、漏れてますよ!】を、ピアノの防音法については【それ、間違ったピアノの防音方法かも】をご参照ください。
部分的なDIYで得られた遮音性能と部屋に元からある壁の遮音性能とを合わせても、50 dBほど音を弱くできるかどうかだと推測されます。
このままでは環境騒音に紛らすことができないので、あと5~10 dBほど減衰値を向上させたいところです。
部分的な対策では性能が足りないんですね。
そのため防音室の設置が難しい場合には、音を物理的に小さくするサイレントピアノが効果的になります。
サイレントピアノとはどんなピアノなのですか?
こちらの消音や音量調節の機能が付いているピアノのことです。
後付けの消音ユニットでも対策可能ですよ。
ピアノを弾いている間はヘッドフォンで音を聞くかたちになります。
サイレント機能を使って弾く音自体はしなくなっても、意外とペダルを踏む音が近隣に響くことがあります。
ピアノの足元に防振受けなどを設置した方がよいでしょう。
防振台ならDIYでも作れますしね。
詳しくありがとうございました!!
サイレントピアノを考えてみます。
YouTubeとても分かりやすくて勉強になります。
見ていなかったら、ネットでそれらしい防音グッズ買ってしまうところでした。
これからも視聴します。
ありがとうございます。
効果の無い商品が多すぎるので、本当に無駄な出費とならなくてよかったです!
また何か疑問が出てきましたら、お気軽にご連絡ください!