【吸音材】-吸音材で部屋の反響音を抑えてボーカル録音したい-
よくある防音お悩み 収録 吸音材レコーディングをしたいのですが、室内の反響音が大きいため調整したいと思っています。
必要な吸音材やマイク位置のご提案などよろしくお願いします。
防音のお悩み・質問コーナー。
今回のゲストは、ボーカル録音のため室内の反響音を調整したいOさんです。
では、お悩み・質問をどうぞ!
自宅でレコーディングをしたいのですが、室内の反響音が大きいため調整したいと思っています。
吸音で室内の音響環境を整えたいということですね。
はい。
防音については考えておらず吸音だけしたいと考えています。
必要な吸音材やマイク位置のご提案などよろしくお願いします。
音の響きに関しては、ある程度まではアドバイスできますが、最終的には自分なりの試行錯誤が重要になってくるので、その点ご了承ください。
自分なりの試行錯誤ですか?!
どういう方法を実行すればいいのか、もう決まっているのではないのですか?
確かに、コンサートホールのような大きな空間では、ある程度音響のノウハウが確立されています。
しかし、個人の部屋では形状や大きさの関係で大ホールのような方法は実現しにくくなります。
さらに、どの程度の響きを快適に感じるかは個人の好みに左右されるので、ルームチューニングで自分のこだわりを追及していくかたちになるのです。
音の響き方を調整するコツに関してはこちらで詳しく解説しているので、是非ご参照ください。
【響きを追求!理想の音空間を実現するには?!】
なるほど💡
理想の音空間はそれぞれ違いますもんね。
その通りです。
理想の音空間を手に入れるためには自分から積極的に挑戦していく姿勢が大切なので、そこを念頭に置いておいてくださいね。
では初めに吸音材についてですが、吸音材は音域によって吸音率が異なります。
そのため、まずは吸音したい音の音域を把握しましょう。
こちらのサイトで確認するとわかりやすいかもしれません。
音階の周波数
ありがとうございます。
吸音材ならどの音域も一律にカバーしてくれるわけではないのですね。
その音域に合った素材・密度・厚さの3要素から適した吸音材を決めていくと効率的ですよ。
大体の目安として
・素材 ⇒ アクリルやウレタン、ポリエステルは高音域に効果的
グラスウールやロックウールは中~高音域に効果的
・厚さ ⇒ 薄い場合は高音域に若干の効果のみ
となります。
選定基準には施工のしやすさも含めた方がよいかもしれません。
吸音材の種類や選び方のコツについてもっと詳しくお知りになりたい場合は、こちらをご参照ください。
【吸音材は、こう選ぶ!選び方のコツ・注意点を徹底解説】
ボワボワとしたノイズ音の響く音が特に気になっており、録音環境において中音域の吸音は必要だと考えています。
そこで、ウレタンの吸音ボードを壁に貼ってみようと思っているのですがプロファイルタイプとフラットタイプのどちらを購入するべきか迷っております。
そうですね。
求める効果によって
・フラットタイプ ← 高音域への吸音効果のみ
・プロファイルタイプ(楔形) ← 高音域への吸音効果+拡散効果の両方
というような選択肢になるでしょう。
プロファイルタイプ(楔形)で一度、試してみたいと思います。
スピーカーの背面か前面に張るのでしたらどちらの方が効果として得られやすいのでしょうか?
背面の壁までの距離は、4m程度です。
スピーカーにも特性があり、一時反射面や背面の吸音が効くものと、そうでないものがあります。
バスレフの向きでも変わってくるので、試してみて心地よいと感じた方に設置するのがよいですよ。
わかりました。
それから、部屋の中で声の反響を比べたところ、出入り口すぐ横の壁周辺の位置で1番反響が少ないように感じました。
壁に向かってマイクを起き、マイクの前方に吸音材を貼ろうと考えたのですが大丈夫でしょうか?
また、スピーカー周りにも吸音材を付けたいと考えています。
部屋の面積によっても設置の仕方は変わりますよ。
居住用の部屋くらいの面積だと、反射した音が耳に届くまでに更に反射した音を聞くことになるので、1次反射面・2次反射面を見つけるのが難しくなります。
そのため、全体的な吸音率のバランスを保つことを優先します。
吸音材を壁に部分的に少しだけ貼っても中々効果はでないので、ボーカルの収録なら全壁面の1/3以上は吸音パネルを貼ってもよいでしょう。
わかりやすいご説明をありがとうございます。
部屋は狭く、5畳程度です。
1番初めはどこから貼り始めるのがよいのでしょうか?🙇♀️
ボーカルの収録は、自分を覆うように吸音材をレイアウトするのがスタンダードです。
壁ではなく吸音間仕切りを用意するのもアリです。
アドバイスありがとうございました☺️
これから並木さんのYouTubeのチャンネルで一通り勉強し、情報を収集して理解を深めていこうと思います。
細かい微調整はトライ&エラーの姿勢で頑張っていくつもりです。
その心意気です!
理想の音響環境を手に入れるためには、自分で調べて納得してから進めていくことが大切ですからね。
下記あたりが参考になると思います。
https://www.youtube.com/@budscene_yuichi_namiki/search?query=%E5%90%B8%E9%9F%B3
ご健闘をお祈りします!