【ペットの防音対策】インコの鳴き声の防音対策をしたい
よくある防音お悩み 賃貸 防音DIY 防音対策インコの鳴き声がうるさいと、上階から叱られました。
自分たちでできる鳴き声への対策にアドバイスをお願いします。
防音のお悩み・質問コーナー。
今回のゲストは、インコを飼っているHさんです。
では、お悩み・質問をどうぞ!
初めまして。
小鳥の飼育可の団地に引っ越して約半年です。
ボタンインコとコザクラインコを飼っていますが、先日上階の方からインコの呼び鳴きがうるさいと苦情がきてしまいました。
個人的には愛らしい鳴き声に感じますが、頻度と大きさによっては騒音に捉えられてしまうのですよね。
そうなんです。
今は鳥籠ごと入れられるアクリルケースを注文している最中ですが、鳴き声が軽減されるだけで、完全な防音にはならないようです。
インコ達は18時には寝ますので、騒がしくならない程度の私達にもできる呼び鳴きの対策をアドバイスお願いいたします。
まずはインコ達の鳴き声を測定して、どんな音をどこに対してどれだけ防ぐ必要があるかを数値化してみてください。
その上で対策を練りましょう!
音量や音漏れ箇所の測定方法はこちらで紹介しています。
【プロが教えます!必要な防音性能を確実に調べる方法とは】
【スマホの騒音計アプリで防音対策!】
ありがとうございます。
苦情が来てかなり動揺しておりますが 、早速チャレンジしてみます。
動揺してしまう気持ちお察しいたします。
ですが慌ててネットにあがっている防音材などの商品を購入することは、一旦保留してください。
期待するだけの防音効果を得られる商品はおそらくありませんので。
承知しました。
上の方のクレームを受けてから、一番呼び鳴きがひどかったボタンインコはすぐにペットホテルに預けざるを得なかったので、ボタンインコの鳴き声を計測することはできないのですが・・・。
では、コザクラインコちゃんの方だけでも測定してみてください。
コザクラインコの鳴き声を騒音計で計りました。
・鳴き声 → 82 dB
・窓の内側 → 60 dB
・窓の外側 → 50 dB
外での音量もかなり大きくて、ベランダでもインコの鳴き声はハッキリ聞こえていました。
昼間はアクリルケースにインコ達をカゴごと入れて、一緒に今に過ごせるようにしたいです。
目指すゴールは、できれば今回のように近隣からクレームをいただくことなく、インコ達を大切に終生みてあげることです。
測定お疲れ様でした!
窓が持つ遮音性能が10 dBほどというのは、昨今の建物の遮音性能を考えると低い方ですね。
窓部分は内窓(インナーサッシ)を設置して30 dB減衰は確保したいところです。
鉄筋コンクリート造なら上階との遮音性能が50 dB程の減衰と考えられるので、聞こえている音は30dBほど。
住居内の夜間の環境騒音も関係してきます。
大体25 dBほどではないかと推測できますが、音量が環境騒音を超えていると、人によってはかなり気になるでしょう。
インナーサッシの動画も見ているのですが、金額にかなり驚いています。
命あるものを育てている責任もあるので途中で投げ出すことはしたくありませんが、どのくらいの金額で解決できるのか心配です。
アクリルケースは本日届きましたが、確認したところ抑えられたのは10 dB ほどでした。
そうですよね。
最終的にかかる金額は気になるところだと思います。
アクリル板は10 dB減衰でしたか・・・雀の涙ですね・・・。
上階との遮音性能を予測したいのですが、上階にお邪魔させていただくことはできないので、想定するために必要な天井の情報を管理会社に確認してみてください。
確認ポイントは
・天井はコンクリートに直接仕上げされているか?空気層がある場合は何mmか?
・床はコンクリートに直接仕上げされているか?空気層がある場合は何mmか?
・床のコンクリート厚みは何mmか?
などです。
わかりました。
イメージではなく数値化してまた連絡いたしますね。
わかりしだいBudsceneさんで施工いただけるのでしょうか?
もし弊社へ正式にご依頼いただけば問題を解決できる防音室を提供することはできます。しかし弊社では部分的な防音工事を請けていませんので、全体的な施工をすることになってしまい、そうすると300万円以上の費用がかかると予想されます。
加えて、賃貸物件の場合は工事許可が下りない可能性もあります。
そのため、そこまでの工事ではなく改善できたらと考えております。
今回はHさんが自身で行える対策の模索のためリサーチとなりますことをご了承ください。
アドバイスは引き続きさせていただくのでご安心くださいね!
正直なご回答ありがとうございます。
天井や床の仕上げや空気層のこと、床のコンクリート厚みなど情報収集できるところをしてみます。
〜数日後〜
並木さまよりいただきました質問を、賃貸マンションの技術サポート課担当に聞いてまいりました。
専門用語があり難しかったので、返答をそのまま送ります。
・天井はコンクリートに直接仕上げされているか?
→直接仕上げ。スラブ直接クロス張り。
・空気層がある場合は何mmか?
→なし。
・床はコンクリートに直接仕上げされているか?
→直接仕上げではない。スラブに発泡スチロール系の素材80 mmとフローリング剤120 mm
・空気層がある場合は何mmか?
→なし。
・床のコンクリート厚みは何mmか?
→150 mm
でした。
よろしくお願いいたします。
現状の建物の遮音性能は
・左右の部屋 → 40〜50 dB
・上下階 → 50 dB
ほどと想定できます。
インコの鳴き声は85~90 dBであり、上下階には35~40 dBで聞こえていると考えられます。
この音量を20 dB以下にできれば苦情の心配はないでしょう。
しかし遮音性能20 dBの向上となると、なかなか難しいといえます。
そこで、現在の住居の位置をお聞きしたいのですが、どのような環境になりますでしょうか?
例えば角部屋の最上階であれば隣と接しない部屋があり、床だけの防音性向上であればDIYでもできなくはないかと。
残念ながら10階建ての3階で、上下左右囲まれた中央の部屋です・・・
それでは、大きめの小屋のような防音ブースを作り、夜間はそこで過ごしてもらうのがよいかもしれませんね。
ブースで音を30 dBほど減衰できれば、一般的な話し声程度まで音量を落とせます。
それくらいの音であれば、深夜でも近隣の住居で聞こえる可能性は少ないと考えられます。
共用廊下に面する4.5 畳の部屋をインコ達の部屋にしたいと考えています。
この部屋の壁・天井・床・窓を防音ブースのようにするにはどのような材料がどれほど必要でしょうか?
防音ブースの製作はこちらで詳しく紹介していますので、どうぞご参照ください。 500 Hz周辺の音域で28 dBの減衰を実現しています。
【【10万円】完全解説!防音のプロがDIYで防音室を創る】
上記では広さ1畳のブースとなっていますが、4.5畳丸々となるとDIYでは難しいかもしれません。
また、4.5畳の部屋ともなると、近隣の住居でも寝室として使われている可能性が高いと思われます。
最も音が目立たない可能性が高いのはダイニングキッチンではないでしょうか。
換気扇からの音漏れが心配なければ、防音に適しているスペースは中央に位置する部屋です。
間取りでも防音を考えることができるので、こちらをご参照ください。
【【防音】コストをかけずに間取りで防音する方法】
なるほど💡ダイニングキッチンは全く思いついていませんでした!
一番小さな通路側の小部屋ならばあまり使っていないかな?と勝手に思ってしまっていたので。
お忙しいところ毎回お返事ありがとうございます。
感謝いたします。
いえいえ、こちらこそありがとうございました。
これからも音に悩んだら遠慮なくご連絡ください。