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防音室工事のバドシーン

防音と吸音の違い②「吸音は防音しない」

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防音と吸音の違い①「似て非なる防音と吸音」

前回、聞こえている音の60%は直接音で他の40%は反射音、吸音はその反射音を吸収するものとご紹介しました。

では吸音とはどんな場面で使われているのでしょうか

防音と吸音の違い②「心地よい吸音と不快な反射音」

 

反射音を上手に吸音して使っている空間があります。
それは有名ホテルのエントランスです。

天井が高く開放的な空間、床は絨毯で出来ていて足音も響きません。
このようなホテルのエントランスには天井や壁に吸音材が使われていて、反射音を上手に吸音して外の騒音から離れた静けさと、特別な高級感と心地よい雰囲気を演出しています。

他にも学校の視聴覚室や、音楽室も吸音がしっかりとされていて、声が雑音なく真っ直ぐクリアに聞こえます。
部屋に入った時に音が響かずにキュッと吸われているような感覚、みなさんも覚えがあるのではないでしょうか?

逆に不快な反射音が発生している空間もあります。
それは学校の体育館。体育館は音に反射するもので構成されている為、例えば校長先生の話を聞く際に、舞台の前方ではスピーカーからの直接音で話がしっかり聞こえますが、後方へ離れるほどにスピーカーから出てくる音があちこちに跳ね返り反射音ばかりが聞こえてしまい、何を話ているか聞き取りにくいなんて現象、体験されてるのではないでしょうか。

この跳ね返った反射音を吸収するのが吸音材や吸音パネルになります。
ただ前回のブログを思い出してください。
反射音は耳に届く音全体の40%であって他60%の直接音は吸ってはくれません。

防音と吸音の違い②「吸音効果MAXにした布団の話」

 

吸音効果がある身近なアイテムがあります。それは掛け布団です。
掛け布団を使って吸音効果MAXの状態を体験してみましょう

まず部屋で「惚れてまうやろー!」と叫びます。
直接音と反射音でかなりの音量となり、自分の耳にも煩いなと感じます。

次に掛け布団を自分に覆いかぶせて同じ音量で「惚れてまうやろー!」と叫びます。
布団が反射音を吸ってくれるので、自分の耳には先ほどよりも音が抑えられて聞こえます。
しかし直接音は吸ってはくれないので、周囲に声は筒抜けです。

覆いかぶる布団の枚数を増やして、布団の吸音効果をMAXにします。
同じ音量で叫びます。
反射音は全て布団に吸音されてゼロになり、自分の耳には自分の直接音しか聞こえない状態です。

布団の重さが増した分だけ直接音も多少抑えられますが、近くにいる人にはやはり直接音が聞こえてしまっています。

この時、吸音効果はMAXでなので、この後に布団の数を増やしても吸音効果はこれ以上には上がりません。

つまり吸音効果を最大限高めても音全体の40%の反射音は消えますが、60%の直接音は消えないのです。

防音室をDIYしよう!とした時に吸音パネルや吸音材をたくさん敷き詰めて防音効果を得ようと思っても実際にはわずかな効果しか発揮されず、がっかりする事になってしまいます。

まとめ

ボーカル録りや、録音したいという時、お部屋の反射音を抑えるために吸音材を利用するのにはとても効果があります。
ただ防音には効果が無いというのは頭の片隅に置いておかなければいけません。

 


 

この内容はYoutubeでも配信させていただいております。
よりわかりやすくお話しさせていただいておりますので、ぜひご覧ください。

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