オフィスの防音②「設計段階から作る防音会議室」
オフィスの防音はオフィスを新しく新築する時や移転する時、新たに建築デザイナーさんに依頼してデザインするその時に一緒に考え作っていくことが一番の方法となります。
今回は、オフィス設計時に上手くいく防音の心得を紹介します。
オフィスの防音②「会議室と会議室はくっつけない!」
隣の会議室の声が聞こえてしまうのは、一枚の薄いパネル壁を挟んで会議室を並べてしまっているからに他なりません。
例えば会議室と会議室の間にストックスルームを作り書類や文具の保管庫にする。これだけでも、かなり音漏れには効果があります。
また、会議室と会議室の間に廊下を設けることも有効です。
オフィスの防音②「床下と天井裏を間仕切りする」
オフィスの防音で一番の障害となるのが前回お話しした床下と天井の空間です。
フロアを一つに繋いでいるこの空間を設計の段階でしっかりと間仕切りする事ができれば人の話し声はほぼ聞こえなくする事が可能です。
もちろん床下、天井裏には色々な配線が通っていますので、それを考慮した上での間仕切りが必要になってきます。
更には建築基準や消防法がクリアできる事。
この辺りが後付けで工事する難しさになってきます。
オフィスの防音②「防音工事が要らないサウンドマスキング」
そんな事言われても、今あるオフィスの音漏れをどうにかしたいと思われている方が多いかと思います。
そんな時におすすめなのが、防音工事が要らない、サウンドマスキングという方法です。
これは、音源となっているひとの声に合わせて、天井にスピーカーを設置して、そこからノイズになるサウンドを流してひとの声を聞き取りにくくするというシステムです。
一般的な会話の音量であればこちらで解決できる事もありますので、サウンドマスキングの会社さんにご相談されるのをおすすめします。
まとめ
満足のいく会議室を作るには工事する前にしっかりと「外に会話が聞こえない会議室が必要」という認識を持って仕様を定義をし、それをクリアできるレイアウト、防音性能の確保を設計して実現していく事が大切です。
・壁が区切られてるだけの会議室は音が漏れる
せっかく作るオフィスです。見た目のデザインだけがいい会議室ではなく、利用目的にあった防音性能が確保されている会議室を目指してみてください。
それこそがオフィスでの働きやすさにもつながります。
この内容はYoutubeでも配信させていただいております。
よりわかりやすくお話しさせていただいておりますので、ぜひご覧ください。
Youtube Budsceneチャンネル