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防音DIYの性能結果を比較検証!あなたにピッタリなDIY施工法は?!

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皆さん、こんにちは。
防音アドバイザーBudscene並木です。

お陰さまで好評を博している弊社の防音DIYシリーズですが、それらの検証結果をまとめてみました。

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今回はそれぞれの施工法の遮音性能の比較と、その施工法がどういったケースに適しているのかをお伝えしていきます。

防音DIYシリーズの結果比較

防音DIYシリーズ

① 防音ブース → 【10万円】完全解説!防音のプロがDIYで防音室を創る】
② 防音壁→ 【壁の防音性能をDIYで上げる方法】
③ 遮音シート+吸音パネル → 【遮音シートと吸音パネルを足したら防音性能はどうなった?】

の実測値の測定結果を表1.にまとめました。

表1. 防音DIYシリーズの遮音性能比較

周波数[Hz] 125 250 500 1,000 2,000
①防音ブース[dB] 22 27 28 30 36
②防音壁[dB] 13 16 19 18 27
③遮音シート+吸音パネル[dB] 4 6 7 9 20

 

性能が低い順に数値をみていきましょう。

シリーズ③の「遮音シート+吸音パネル」の数値は、1,000 Hz以下では1桁台です。
この程度の値は測定時の誤差として考えられるので、特に低音域に対しては、施工してもほぼ効果がないでしょう。

シリーズ②の「防音壁」は、500 Hzで19 dBを示しています。
このくらいの性能であれば、ボイスチャットやゲーム実況のような声の騒音に対しては充分効果を得られます
ドアや窓など特定の個所からの音漏れではない場合、間仕切りの強化として是非チャレンジしてみてください。

シリーズ①の「防音ブース」は、500 Hzで28 dBの遮音性能です。
これはメーカーが販売している、透過損失値35 dBのブースに相当します。
メーカー記載の透過損失値は、実際に使用する環境で測定する実測値よりも高い数値がでる傾向があり、ズレが生じるからです。

詳しくは
【防音室の性能表記には嘘がある】
をご参照ください。

実測値でここまで得られるのは、自力での防音対策としては中々な成果といえるでしょう。

なお、シリーズ②の「防音壁」、シリーズ③の「遮音シート+吸音パネル」は木造住宅の壁に施行した場合の測定結果です。
木材より質量があり元から遮音性能の高いコンクリート造の壁などでは、DIY効果がさらに低くなることを念頭に置いておいてください。

測定結果を、縦軸を遮音性能[dB]、横軸を測定周波数[Hz]としてグラフ1.に示しました。

防音DIYシリーズの遮音性能比較
グラフ1. 防音DIYシリーズの遮音性能比較

3つの性能差が一目瞭然ですね。

3つとも平行に近いかたちで右上がりになっているのは、高い周波数の音ほど振動が減衰しやすいためです。
これはつまり、同じ施工をしても高い音の方が防ぎやすく低い音の方が防ぎにくいということを意味しています。
そのため、遮音性能を評価する際は低い音への数値が重要になってきます。

必要な遮音性能の求め方

防音対策するにあたってまず把握しておきたいのが、必要となる防音性能です。
必要な防音性能がわからないまま闇雲・適当にDIYを行っても、労力と費用を無駄にしてしまうだけだからです。
DIYに取りかかる前に必要な防音性能を確認し、そこからその数値を目指して材料や工法を決めていきましょう。

必要な防音性能は次のように考えます。

必要な防音性能=発生する音の音量-(環境騒音+現状の遮音性能)

環境騒音とは、日常を営む上で自然に耳に入ってくる雑音全般のことで、昼夜の時間帯で変化します。
現状の遮音性能とは、防音対策する前の、現段階での壁や部屋全体の遮音性能のことです。

詳しくは、
【プロが教えます!必要な防音性能を確実に調べる方法とは】
をご参照ください。

発生する音の音量目安を表2.に示します。

表2. 発生する音の音量目安

音量
[dB]
ピアノ 95
ヴァイオリン 90
トランペット 95
ドラム 100
ボイスチャット(盛り上がった時の人の声) 75~85

 

住まいの環境や音の発生時間帯によっても感じる音量は違ってきます。
効率よくDIYを行うために、環境騒音や現状の遮音性能を考慮して必要な防音性能を計算してください。

防音診断

必要な防音性能がわかったら、下の防音チャートでどの対策が合っているか診断してみましょう♪

防音診断チャート

 

これはあくま簡易的な診断ですので、何か少しでも疑問点や不安なことがあったら是非お気軽に問い合わせてくださいね!

まとめ

今回は、今まで検証してきた防音DIYシリーズの測定結果をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
皆さまの悩みに合った防音対策への一助となれば幸いです。

私たちBudsceneは皆さまが少しでも快適に過ごせるように、音の悩みを減らすことでお役に立てればと思っております。
音について心配ごと・トラブル・疑問などありましたら、いつでも気軽にご相談ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
防音アドバイザーBudscene並木でした。

関連動画

【シリーズ①DIY防音ブース】

【シリーズ②DIY防音壁】

【シリーズ③遮音シート+吸音パネル】

【防音アドバイザー 並木勇一チャンネル】

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【防音室の性能表記には嘘がある】
【プロが教えます!必要な防音性能を確実に調べる方法とは】

並木 勇一 株式会社Budscene代表取締役
防音室・ホームシアターの専門家として、防音室の設計デザインから音響空間のデザインまで手掛けています。 音に関するお悩みを解決するきっかけになればと考え、正しい情報を元に防音に関するノウハウや情報を発信しています。
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