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窓への音対策!こんなに防げるDIY施工法2パターン

公開: / 更新:

皆さん、こんにちは。
防音アドバイザーBudscene並木です。

戦国3大武将(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)の性格を表した有名な川柳がありますよね。
「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」by織田信長
「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」by豊臣秀吉
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」by徳川家康

ホトトギス

これが防音3大武将なら・・・
音漏れは 塞いでしまえ 家の窓」by音田信長
音漏れは パネルで防ごう 家の窓」by音臣秀吉
「音漏れは ひたすら我慢 家の窓」by音川家康

こんな感じでしょうか?
音川家康さんはストレスたまりそうですね^^;

皆さんならどの選択にしますか?

今回は窓からの音の出入りを防ぎたい場合のDIY方法を、音田信長式(完全窓塞ぎ方式)と音臣秀吉式(取り外し方式(パネルタイプの窓カバー))の2パターンご紹介します。

内窓の設置は費用が高い、自分で窓を塞ごうにもやり方がわからない、といったお問い合わせが多かったので、ホームセンターで買える商品でなるべく安くすませられるように材料を選びました。

賃貸物件にも対応可能なように原状回復を意識して窓からの音を封じていくので、是非参考にしてみてください。

使用する窓について

今回DIYを実演する窓は、高さH=1033 mm、幅W=1418 mmの下の窓です。

window_

 

この窓は、下・左の窓枠が壁から凸型に出っ張っており、上・右は壁や天井が窓枠よりさらにせり出しているので出っ張っていません。

これから紹介する窓カバーの縁の構造はこういった窓枠の形に応じて変えていくので、DIYの際に各自で参考にしてみてください。

パターン1. 取り外し方式(パネルタイプの窓カバー)

音臣秀吉が詠んでいる「パネルタイプの窓カバー」は、合板とGCボード(グラスウール)を窓の大きさに合わせ何層か重ね、パカっと嵌(は)めるかたちで音を防ぎます。

窓パネル1

 

窓カバーの図面を図1.に、断面の概要を図2.に示します。

図面_

図1. 窓カバーの図面

 

窓カバー断面図

図2. 窓カバーの断面の概要

窓枠にかける窓カバーの縁は、窓枠が凸型の部分では欠込み型、凸型でない部分はフラット型というように、窓枠に合わせて作成します。

なお私はいつも、最もコスパのよいDIYの防音材として石膏ボードを推しているのですが、この窓カバーにおいては同等の防音効果を持つ合板を使います。

何故かというと、

  • 窓カバー枠 → 石膏ボードにすると脆くてすぐ壊れてしまう
  • 防音面 → 窓ガラスには結露が発生しやすく、石膏ボードは水に弱い

という理由からです。

石膏ボードをはじめとした主な防音材の特徴や防音性能については、こちらで詳しく述べています。
【コスパ最強の防音材はこれ!】

また、弊社で実験的にDIY施工した防音ブースや防音壁などの性能を検証・比較した結果もあるので、どうぞご参照ください。
【【10万円】完全解説!防音のプロがDIYで防音室を創る】
【壁の防音性能をDIYで上げる方法】
【遮音シートと吸音パネルを足したら防音性能はどうなった?】
【【防音DIY】DIYの性能結果を比較検証!あなたにピッタリなDIY施工法は?!】

用意するもの

窓カバー制作に必要なものは次の通りです。

<材料>

縦方向の窓内寸を窓内寸H、横方向の窓内寸を窓内寸Wとします。

  • 合板(面積:910×1820 mm、厚さ:12 mm)
    ・防音面 → [窓内寸H-34 mm]×[窓内寸W-34 mm] × 2枚・・・①
            少し小さくてもOK[窓内寸H-38 mm]×[窓内寸W-38 mm]ほど
    ・窓カバー枠 → [窓内寸H-10 mm] × 176 mm × 2枚・・・②
             [窓内寸W-34 mm] × 176 mm × 2枚・・・③
    ・垂木打ち付け用 → [窓内寸H-94 mm] × 30 mm × 2枚 ・・・④
                少し小さくてもOK[窓内寸H-96 mm]ほど
                                      [窓内寸W-34 mm] × 30 mm × 2枚・・・⑤

    ・欠込み面用 → [窓内寸H+54 mm]× 48 mm × 1枚・・・⑥
                               [窓内寸W+30 mm]× 48 mm × 1枚・・・⑦

    ・フラット面用 → [窓内寸H+54 mm] × 30 × 1枚・・・⑧
    フラット面用 →    [窓内寸W+30 mm] × 30 mm × 1枚・・・⑨
  • 垂木(太さ:30×40 mm)
    ・窓カバー枠用  → [窓内寸H-94 mm ] × 2本・・・⑩
                少し小さくてもOK[窓内寸H-96 mm]ほど
               [窓内寸W-34 mm ] × 2本・・・⑪
    ・欠込み用 → [窓内寸H+30 mm] × 1本・・・⑫
    欠込み用 →    [窓内寸W-10 mm] × 1本・・・⑬
  • GCボード(厚さ50 mm、密度32 kg/m3)→[窓内寸-34 mm] × [窓内寸-34 mm] × 3層分
  • 両面テープ
  • コンパネビス 3.8 mm×32 mm

<工具>

  • 集塵丸鋸、カッター → 合板切断
  • スライド丸鋸、電動ノコギリ など → 垂木カット
  • インパクトドライバー  → ビス留め
  • メジャー、定規

ホームセンターでは合板や木材を切ってくれるサービスがあるので、自宅で切れない場合は是非利用しましょう。

作成手順

窓カバー枠用の垂木作成

<必要な材料>

合板④⑤、垂木⑩⑪

<手順>

合板④を垂木⑩に、合板⑤を垂木⑪にそれぞれ打ち付けてください。

窓カバーは50 mm厚さのGCボード(グラスウール)を合板で挟み込むので、合板の間隔を50 mm以上空けなければなりません。
そこで、垂木(30×40 mm)の30 mm面に厚さ12 mmの合板を貼り、40 mmの面と合わせて52 mmの厚さにして使います。

垂木2

 

窓カバー枠の作成

<必要な材料>

合板②③

<手順>

作成した合板④+垂木⑩を合板②に、合板⑤+垂木⑪を合板③に、両端から62 mmづつとなるように打ち付けてください。

枠

 

窓カバーの外側からビスを打ち付ける際はビスの頭が飛び出さないように気をつけましょう。
飛び出ていると、いざ窓枠に窓カバーを嵌める時に窓枠に傷がついてしまうことがあります。

合板②と合板③を図3.のように組み立てれば窓カバー枠の完成です。

垂木正面図
図3. 窓カバー枠の正面図

防音面の作成

<必要な材料>

合板①、GCボード、両面テープ

<手順>

合板1枚では窓の大きさに足りない場合、予め継ぎ足して[窓内寸-34 mm]×[窓内寸-34 mm]の面積にしておいてください。
そこまで厳密な寸法を狙わなくても大丈夫です。

片側に合板を貼る

まず窓カバー枠の垂木の片面に合板①を打ち付けます。

その際、対角比に注意してください。
対角線の長さが同じであれば、窓カバーが直角にできているという目安になります。
ひしゃげていると窓枠に収まらない可能性があるので、対角線の長さに差があった場合は微調整してできる限り近づけてください。
心配な場合は、なるべく隙間が出ないように押し付けながら多めにビスを打つとよいでしょう。

枠___

 

吸音材を充填

合板どうしの太鼓現象防止のために、GCボードを中に挟みます。

枠____

グラスウールはそこまで厳密にギュウギュウ詰めにする必要はありません。

もう片側に合板を貼る

2枚目の合板は、1枚目と接合部分が重ならないよう貼ると防音性能が向上します
(この接合部(目地、継ぎ目)が重ならないようにする貼り方を「目違い貼り」といいます。)

枠_____

 

窓に設置するための縁をつける

<必要な材料>

合板⑥⑦⑧⑨、垂木⑫⑬

<手順>

合板⑥⑦⑧⑨と垂木⑫⑬を図4.のように組み立てれば窓カバーの縁の完成です。

欠込み正面図_

図4.窓カバー 縁の正面図

欠込み用の垂木⑫⑬は窓枠の幅が広い場合にも合わせられるように、40 mmの面が窓と平行になるように使っています。

欠込みフラット

 

吸音材を設置

GCボードの裏面の生地に両面テープをつけ、防音面となる合板①に貼っていきます。

今回は910 mm × 605 mmのGCボードだったので、910 mm辺に3ヶ所づつ両面テープをつけ、1枚につき計6ヶ所で留めました。

両面

両面テープは、内装化粧板などを仮留めする時に使用する創建の「New Pテープ」が粘着力が高くておすすめです。

椅子生地を貼る

最後に、椅子生地で覆って表面の仕上げをします。

これは外観を整えるのと、設置の際などに元の壁に傷がつきにくくするための処置です。
性能を高めるための工程ではないので、仕上げが要らない場合はしなくてもOKです。

完成

 

窓カバーを嵌める

実際に窓に嵌めます。

どうですか?
ピタッと嵌まってなかなか良い塩梅(あんばい)じゃないでしょうか♪

パネル完成

窓カバーの性能

室内にピンクノイズを流して、窓カバーの遮音性能を外で測ってみます。

パネル完成2_

 

結果を表1.にまとめました。

表1. 窓カバー設置後の遮音性能[dB]

音の減衰値[dB] 125 Hz 250 Hz 500 Hz 1,000 Hz 2,000 Hz 4,000 Hz
①    現状の窓 18 17 20 22 18 17
②    窓カバー設置後 38 39 39 37 34 37
②-①窓カバー単体 20 22 19 15 16 20

 

これだけの性能があれば、内窓と同じ、もしくは少し良いくらいの性能を確保できているといえます。

5 dBくらいは誤差の範囲であり数日経ったらもうわからなくなってしまうレベル、10 dBは音量が変化した感覚はあっても性能向上としては少し物足りないレベルでしょう。
しかし15 dB以上あれば充分に効果を実感できるはずです。
元からあるガラス窓の性能を20 dBほどと想定すると、最終的に室内外で合計35~40 dBほどの音の減衰が期待できます。

通常は高音域(周波数が高い領域)では性能が向上しやすいのですが、今回の結果をみるとあまり伸びていません。
これはガラスのコインシデンス効果の影響だと考えられます。

コインシデンス効果についてはこちらで詳しく述べています。
【ガラスでの防音は難しい!ガラス窓の防音方法を徹底解説】
併せてお読みいただけるとガラスの特性に対して理解が深まるかもしれません。

最終的にかなりの重さになっているはずなので、パネルが落っこちてこないように突っ張り棒などで工夫するとよいでしょう。

パターン2. 完全窓塞ぎ方式

音田信長が詠んでいる「窓を完全に塞ぐ方式」は、石膏ボード3層とGCボード(グラスウール)で窓を完全に塞ぐスタイルです。

完全窓塞ぎ方式の構造を図5.に示します。

窓塞ぎ断面図

 

図5. 完全窓塞ぎ方式の断面図

用意するもの

窓を塞ぐのに必要なものは次の通りです。

<材料>

  • 石膏ボード(面積910 mm×1820 mm、厚さ12.5 mm) → 窓の大きさ3層分
  • GCボード(密度32 kg/m3、厚さ50 mm)→窓の大きさ1層分
  • 袋入りグラスウール(密度10 kg/m3、厚さ55 mm)
  • 木下地(太さ:30 mm×40 mm)
  • 養生テープ
  • 両面テープ
  • ビス
    ・石膏ボードビス38 mm(石膏ボード1、2枚目用)
    コースレッド51 mm(石膏ボード3枚目用)

<工具>

  • 集塵丸鋸、カッター → 石膏ボード切断
  • スライド丸鋸、電動ノコギリ など → 木材カット
  • タッカー → グラスウール留め
  • インパクトドライバー  → ビス留め
  • メジャー、定規

ホームセンターでは石膏ボードや木材を切ってくれるサービスがあるので、自宅で切れない場合は是非利用しましょう。

塞ぐ手順

GCボードを窓に嵌める

GCボードは結露防止のために使います。

ガラスクロスで巻かれているGCボードを窓の大きさに合わせてカットし嵌め込んだら、養生テープでしっかりと留めてください。

塞ぎ1_

 

養生テープは、日東電工の「No.395N『さくら色』」の50 mm×25 mを使いました。
年数が経っても粘着剤がベタつかず、取り外しを考えた時に跡が残りにくい優れものです。
緑色も売っていますが、そちらは接着剤が付いてしまうのでピンクの方がおすすめです。

石膏ボードを貼るための木下地を立てる

原状復旧するために、木下地はビスで窓枠に直接打ち付けるのではなく、養生テープを貼りさらにその上に両面テープで貼っていきます。

塞ぎ3_

 

木下地はGCボードから、できれば3 cm以上隙間ができるように設置しましょう
空気層がある方が防音効果が高まります。

養生テープで窓枠部分をグルっと囲ったら、両面テープを5 cmほどに切って1~1.5 mほどの間隔で貼ってください。
両面テープは窓カバーの時と同じ「New Pテープ」を使いました。

木下地の柱は455 mmピッチとします。
石膏ボードの幅が910 mmであり、中に詰める袋入りグラスウールも455 mmピッチの木材やLGS(軽量鉄骨下地)に対応しているためです。

木下地どうしはビスで留めますが、貫通すると元の窓枠が傷ついてしまうので気をつけてください。
28 mm程度の短いビスで斜め打ちするとよいでしょう。

グラスウールを充填

太鼓現象防止のために袋入りグラスウールを充填します。

塞ぎ4_

 

石膏ボードを貼る

石膏ボードの大きさは、窓の内寸ギリギリの寸法にすると元の窓枠に傷がついてしまいやすくなります。
片側2 mmほど小さめで丁度よいくらいでしょう。

塞ぎ5_

 

ビスに関しては、石膏ボード2枚目までは石膏ボードビス38 mmを、3枚目はコースレッド51 mmを使いました。
縦方向は303 mmピッチくらいの細かさで打っていくと安心です。

ビス留めの際は、石膏ボードの皮を突き破ってしまうと強度が弱くなってしまうので、突き破らないように気をつけましょう。

ビス〇×

 

2枚目以降は防音効果がアップするように目違い貼りで貼ってください。

仕上げ

仕上げはお好みでカスタマイズしてOKです。

今回は壁紙と同じビニールクロスを、必要な大きさ分切って両面テープで貼りました。

塞ぎ6_

 

自然な感じに仕上がりました♪
いかがでしょうか?

完全窓防ぎ方式の性能

室内にピンクノイズを流して、窓を塞いだ後の遮音性能を外で測ってみます。

塞ぎ6_

 

結果を表2.にまとめました。

表2. 完全窓塞ぎ後の防音性能[dB]

音の減衰値[dB] 125 Hz 250 Hz 500 Hz 1,000 Hz 2,000 Hz 4,000 Hz
①    現状の窓 18 17 20 22 18 17
②    塞いだ後 48 52↑ 51↑ 45↑ 47↑ 50↑
②-①完全窓塞ぎ方式単体 30 35 31 23 29 33

 

これくらいの性能であれば、鉄筋コンクリート造の壁にも劣らない防音効果を発揮してくれるでしょう。

完全に窓を塞いだ方が、窓カバーよりも平均11.5 dBほど防音性能が大きいという結果になりました。
採光に問題ない場合は、思い切って窓を塞いでしまってもよいかしれません。

まとめ

今回は部屋の中で最も音が出入りする「窓」に対してのDIY2パターンを、原状回復を意識して実施検証してみました。

両パターンとも効果がかなり期待できるので、是非DIYの参考にしていただければと思います。

私たちBudsceneは、皆さまが少しでも快適に過ごせるように、音の悩みを減らすことでお役に立てればと様々な防音情報を発信しております。
音について心配ごと・トラブル・疑問などありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
防音アドバイザーBudscene並木でした。

質問コーナー

Q. パターン1の窓カバーの重さは最終的にどのくらいになるのですか?
A. 今回の窓の大きさの場合、約30 kgほどになりました。

Q. 検証に使用した部屋の材質は何ですか?
A. 検証にはRC(鉄筋コンクリート)造の建物を使いました。
木造の建物の場合には、同じ施工をしても窓だけ強化されるので壁から音が漏れてしまい、部屋全体の防音性能はここまで上がらないでしょう。

Q. 検証した窓に最初から嵌めてあったガラスは何ですか?
A. 6 mmの型ガラスです。
もし現状の窓ガラスに、断熱を意識した同じ厚さのペアガラス(同厚複層ガラス)などが使われていれば、今回の測定結果よりもう少し性能アップを図れるかもしれません。

Q. 窓が大きくても性能は保たれますか?
A. 残念ながら窓の面積が大きくなるほど性能は落ちてしまいます。

Q. 結露は発生しませんか?
A. サッシ性能によっては結露が発生することがあるかもしれません。
気になる場合には

  • 隙間にシリカゲルを入れ、定期的に替える
  • 防湿シートをガラス面に貼る

といった対策を行うと長期間安心して使えるでしょう。

Q. パターン2の完全窓塞ぎ方式で、GCボードと木下地の間隔はどのくらい空ければよいですか?
A. 窓の構造によっても変わってきますが3 cm以上を推奨します。

Q. 合板やGCボードは予算の許す限り、できるだけ密度が高いものを選べばよいのでしょうか?
A. 合板は厚みがある商品の方が重たくなるので効果は増します。
GCボードは32 kg/m3がベストです。それ以上の密度の商品を使ってもコストが勿体ないでしょう。密度を上げても大きな効果は得られませんのでご注意ください。

Q. ポリカーボネートとプラスチックダンボールで内窓をDIYする動画があったのですが、遮音性能はどうなのでしょうか?
A. 元々のサッシよりも軽い商品を加えても、断熱効果は向上しますが防音効果はほぼ変わらないでしょう。

Q. DIYで音量を45 dB減衰させたいのですが、方法はありますか?
A. 45 dB減衰は、壁や窓といった部分的なDIYで実現できる数値ではありません。
まず、窓を45 dB減衰値を強化させると、壁が持っている遮音性能を上回ってしまいます。加えて、低い周波数まで減衰値を得たい場合には、振動で伝わる音をカットしていかないといけないため、床及び天井を浮構造で作っていくことが必要です。
一般的な戸建て住宅の遮音性能は30 dB減衰程度です。
ここから45 dB減衰値を向上させたい場合は、和太鼓やドラムのスタジオレベルの防音室工事内容になります。
防振の構造を床壁天井で組んでいかないと、複層での防音も性能が頭打ちになってきます。

Q. 住んでいるマンションの前に工場があり、室外機の音で毎日耳栓をしないと眠れません。
今の窓は複層ガラスで、市販の10 cmほどのスポンジみたいなもので窓を塞いでも聞こえてきます。
騒音対策のため内窓をつけたいのですが、次の商品で迷っています。
・マドリモプラマードUの安全合わせ複層ガラス(FL3/安全FL3/30/F3kアルミスペンサー 空気層09)
・リクシルの防音合わせガラス(6.8mm)
どちらがおすすめでしょうか?
A. 家の中で耳栓をしているくらい騒がしいとなると、内窓の性能では不足している可能性も考えられます。
インナーサッシを追加しても、2重窓の場合、得られる遮音性能は500 Hzで35 dB程度です。
まず35 dB減衰ほどの性能で満足できるかを確認した方がよいでしょう。
確認方法はこちらをご参照ください。
【防音DIY 自宅の音漏れ確認方法】
もし内窓にする場合は、現状の窓ガラスと内窓のガラスの厚みを変えるのが防音に対して有効です。
ガラスの防音特性に関してはこちらをご参照ください。
【ガラスでの防音は難しい!ガラス窓の防音方法を徹底解説】

Q. DIYで中空ポリカの中に水を詰めてコーキングする、という防音手法はどうでしょうか?
A. 水は重いので効果的です。
しかし、水圧がかかるとコーキングだけでは音漏れを防げないかもしれません。
加えて、時間が経ったら水がどのように変化するか、もし外出中に亀裂が入ったら、などの問題がありますのでご注意くださいね。
弊社でも水を防音に活かせないか試行錯誤していたことがあります。
こちらでご紹介していますので、是非ご参照ください。
【【防音室設計】試行錯誤の裏側を紹介!】

Q. 24時間換気の部分から入る音がうるさくて困っています。
A. 消音ダクトを設けると音が軽減しますよ。
下記をご参照ください。
【防音室】消音ダクト

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並木 勇一 株式会社Budscene代表取締役
防音室・ホームシアターの専門家として、防音室の設計デザインから音響空間のデザインまで手掛けています。 音に関するお悩みを解決するきっかけになればと考え、正しい情報を元に防音に関するノウハウや情報を発信しています。
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