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そうだ、防音DIYしよう!防音知識をレベルアップさせると不安を乗り越えられます

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皆さん、こんにちは。
防音アドバイザーBudscene並木です。

防音DIYにチャレンジする際に陥(おちい)りがちなのが、調べる過程で色々な情報に触れ、どれを信じていいのか判断できずに袋小路に迷い込んでしまうことです。

そこで、袋小路を抜けして防音DIYの実施まで辿り着くためのポイントをまとめました。

是非情報過多の迷路を脱出して、防音DIYを開始しましょう♪

防音_迷路

防音DIYを成功させるための考え方・ポイント

防音DIYをするにあたって、皆さんまずは情報収集から始めると思います。

適当に材料を買って、闇雲に切り貼りして・・・と、いきなりDIYを開始することはありませんよね?!
どんな防音材があるのか、どんな手順で施工していくのか、コスパよく防音するにはどうしたらよいか、など下調べして計画を練ってからDIYに臨むのではないでしょうか。

しかし知識が深まってくると段々、「本当にDIYが上手くいくのかな」「失敗したらどうしよう」と不安な心境になることがあります。

手間・時間・費用をかけて防音DIYに取り組むのですから、当然だと思います。

そして、不安になるのは決して悪いことではありません。

不安は、どうやったらDIYを成功させられるかを考える原動力となるからです。

今回は不安を乗り越えるための考え方や注意点を、防音DIYの成功へ辿り着くまでの流れを追いつつ解説していきます。

ポイントは次の4点です。

  • 調べすぎてマイナスはない
  • 難易度の高い方法と低い方法が見つかった時に、安易に簡単な方を選ばない
  • 透過損失と実際の防音効果の違いを考慮する
  • 業者に依頼する時は、何のプロに依頼するかが大事!

各ステップで、どのようなことがポイントとなるのかを詳しくみていきましょう。

調べすぎてマイナスはない

前提として、情報収集をするときに調べすぎてマイナスになることはありません!
知識を深めると不安になるからといって、何も調べずにDIYに挑むのは無謀です。
どんどん調べて情報収集してください。

詳しくなるほど選択肢も広がって、DIYが成功する可能性もアップします。

ただし、情報は正しいものを取捨選択しなければなりません

防音DIYについて調べていくと、

  • 音を遮る材料は重い方が効果が高い
  • 低音は防ぎにくい

といったような有用な知識が段々と身についていくはずです。

しかしネットで得られる情報は、正確で信頼できるデータから都市伝説並みの噂話まで玉石混交です。
知識レベルを上げて、見分ける目を養うぐらいまで徹底的に防音DIYに詳しくなりましょう!

難易度が高い方法と低い方法が見つかった時に、安易に簡単な方法を選ばない

検索してヒットする商品や施工方法の中には、かけるだけで音が防げる魔法のカーテンや、貼るだけで音を遮る不思議なパネルなど、一見魅力的に感じるものもあるでしょう。

しかし、ちょっと待ってください!

市場にはインチキ商品や詐欺まがいのグッズが、真偽不明の怪しい謳(うた)い文句と共にたくさん出回っています。
本当にその防音材・DIY方法で問題が解決されるのか、慎重に吟味してから選ぶようにしましょう。
せっかくDIYを行っても、必要な防音効果を得られなければ手間・時間・費用だけが無駄になって結局何も残りません。

一番失敗しやすいのは、根拠のない情報だけを集めて安く簡単な方法で満足の行く成果を期待してしまうパターンです。
脳が「安い」「簡単」といった甘い誘惑を都合よく信じ込もうと、「これで成果が出るだろう」「きっと大丈夫」と結論を誘導するのです。

安くて簡単な防音方法があれば、私たちもそれをやりたいです。
でもそういった方法は現状ないんですよね。

知識をつけることは、自分の身を守ることにもつながります

皆さんも安易な方向に流されるのではなく、正しい情報を探す方に力を注いでいただきたいと思います。

透過損失値と実際の防音効果の違いを考慮する

さらに調べていると、

  • 透過損失値という値があって、実際の防音性能とは違う
  • 防音材のカタログなどに記載されている値は透過損失値であることが多い

という防音業界の暗黙ルールに気づくはずです。

透過損失値というのは、使用する材料自体が持っている防音する力のことです。
これだけ聞くと、透過損失値=実際の防音性能であると思ってしまいますよね?!

しかし、この2つはイコールにはなりません。

何故なら透過損失値は、防音性能を測る上で理想的な環境である、コンクリートで囲まれた隙間のない試験室で測定されるためです。

一方、実際に防音材が使われる環境にはドアや窓、換気扇やエアコンなどの隙間があり、そこから音漏れが生じます。(隙間に対していかに音漏れを少なくするかも、私たちの腕の見せどころではあるのですが^^)

そのため、実際の防音性能は透過損失値よりも低くなるので、その点を考慮して材料を選ぶ必要があります。

目安としては、カタログ記載の透過損失値の2/3~3/4ほどの値を実際の防音性能と考えるとよいでしょう。

業者に依頼する時は、何のプロに依頼するかが大事!

材料や施工法の選定をしたら、いよいよ施工へ取りかかります。

材料を選ぶ際は、防音性能価格の他に運搬や加工のしやすさも大きな選択基準となります。

もしこの時点で、「自分でやるのは技術的に難しい」「気持ち的に億劫だ」とDIYへのハードルが高く感じられた場合は、プロに相談するという道もあります。

ただし、何のプロに依頼するかが重要です。

建築やリフォームのプロに依頼しても、その業者が防音分野に明るいとは限りません。
防音も建築・リフォームも同じように見えるかもしれませんが、厳密には建築やリフォームの分野と防音畑は違います。
そのため、建築やリフォームのプロが必ずしも防音分野をカバーしているわけではありません

依頼相手によっては、今防音について一生懸命調べている皆さんの方が材料や施工法に詳しいことだってあり得ます。
知り合いの大工さんに全部お任せました♪というような場合は、むしろ皆さんが監督となって主導するくらいで丁度よいかもしれません。

まとめ

防音DIYについて調べていると、今やろうとしている内容で合っているのか、音トラブルを本当に解決できるのか心配になることもあるかと思います。

不安を解消するためには正しい情報をしっかりと集め、怪しい偽情報に惑わされないで冷静に対策していくことが大切です。

私たちBudsceneは求められた性能をしっかりと実現できる防音室を提供しています。

音について心配ごと・トラブル・疑問などありましたら、いつでもLINEやメール、Youtubeチャンネルへのコメント欄でご質問など受け付けておりますので、お気軽にご利用ください。
もちろん、オフィスにいらしてのご相談も大歓迎です。
防音ショールームの見学・体験もお待ちしております♪

最後までご覧いただきありがとうございました。
防音アドバイザーBudscene並木でした。

質問コーナー

Q. 息子が夜中までオンラインゲームでうるさく、毎日ご近所さんからクレームが来るんじゃないかとビクビクしています。
安心のために吸音材、防音カーテンを買いDIYしようと思っていましたが、あまり効果はないでしょうか?なるべくお金をかけずに、女手ひとつで対策したいのですが…
A. まずは、どんな音をどこに対してどれだけ防ぎたいのか?を明確にするといですよ!
必要な防音性能の算出の仕方についてはこちらをご参照ください。
【プロが教えます!必要な防音性能を確実に調べる方法とは】
【スマホの騒音計アプリで防音対策!】
また、吸音材や防音カーテンの防音効果についてはこちらで説明していますので、どうぞご参照ください。
【遮音シートと吸音パネルを足したら防音性能はどうなった?】
【防音カーテンは効果があるのか防音工事のプロが解説】

Q. 他に知っておいた方がいい防音常識はありますか?
A. 色々ありますが、まずは「部屋全体の防音性能は、性能が低い箇所が基準になる」ことでしょうか。
音は物体を回り込む性質があるので、部屋の中でどこか一ヶ所(壁など)だけ防音性能を高めても、他の防音性能が低い箇所(窓・ドアなど)から音が漏れて意味がなくなってしまいます。
そのため音を効率よく防ぐためには、室内の全てのパーツの防音性能を一律にして下のレベルを合わせる必要があります。
これを弊社では「風呂桶理論」と呼んでいます。
参考記事【「防音室の風呂桶理論」その音、漏れてますよ!】

Q. インチキ商品や詐欺業者に引っ掛からないようにするコツはありますか?
A. 商品についてはカタログを熟読して、購入前に疑問を全て解消しておくことでしょう。
データでの検証がない主観的な宣伝文句も要注意です。
業者に関しては、防音のプロであることが前提として、性能保証をしているところや見積もり時点で曖昧な点がないところが信頼できるはずです。

関連動画

【防音について調べすぎると○○になる!この5つのポイントを押さえてください!】

【防音アドバイザー 並木勇一チャンネル】

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並木 勇一 株式会社Budscene代表取締役
防音室・ホームシアターの専門家として、防音室の設計デザインから音響空間のデザインまで手掛けています。 音に関するお悩みを解決するきっかけになればと考え、正しい情報を元に防音に関するノウハウや情報を発信しています。
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